『慟哭』を読んだのはいつだったかなぁ~。
だいぶ前に読んだので その内容はほとんど忘れてしまいましたが
読んでて衝撃を感じたのは覚えている。
それ以来、久しぶりに貫井さんの本を読みました^^
明日の空
調べてみると、もう『慟哭』は20年も前の作品なんですね。
20年も作家として作品を出し続けていることは
冷静に考えてみると すごいことだ。
貫井さんだけではないけれど、
作家さんのパワーというかバイタリティーには
やっぱり普通の人の私には脱帽に値する。
この作品は3章に分かれてて、
第1章は、帰国子女の主人公:栄美とクラスメイトの飛鳥部君の出会いから別れ、
第2章は、なぜか六本木の街を中心にしたユージとアンディ(誰?w)の友情物語、
そして第3章はまた栄美の話に戻ってきて・・・
2章の六本木の話が、1章と全然関係なくて(関係ないように見えて)
えっ!?これ、何の話?? って思ったけれど、
それがちゃんと3章に帰結されて、
1章で残された「謎」も解決される。 という
まぁ、一言で言うと "青春ミステリ"って感じの作品でした。
("青春ミステリ" ― だって、帯にもそう書いてあるもんw)
うん、でも、そんなに「騙された!!」感は感じないかな。
歌野晶午さんの『葉桜の季節に君を想うということ』とか、
乾くるみさんの『イニシエーション・ラブ』とかを もう読んじゃっているので
この手の叙述トリックには あまり新鮮味を感じないというか、なんというか。。。
別に悪い作品ではないけれど、
『慟哭』の貫井さんだということを考えると、
もっと他の作品に手を出せばよかった、と少し思っちゃったくらいです。
貫井さん作品、他にもいろいろ読みたい作品がありますからねぇ~。
この作品はこの作品として、次の作品にも手をだしてみまーす☆
最後、タイトル「明日の空」につながる
登場人物の言葉は 実は爽やかな名言でした。
明日は晴れ。そう思うと人生は楽しい。
皆さんも明日は晴れだと思って。
そう思うと、この作品もやっぱいい作品だったのかもしれないですね^^。
かしこ。