2022-01-18 何者 詩人になりたかった #詩 何者かになるために 最下層の地底から 罵詈雑言を吐き続ける悪魔だ君が笑うその一瞬を 性懲りもなく見届けてやる夏の調べを 自己陶酔の辞典に閉じ込めて君は言う それが哲学なんだと君は唄う 古今東西の愛に憎しみを滲ませて別れの言葉は簡単で だからいつか 永遠に残る音でこの宇宙が朽ち果てたとしても微かな音だけは残るだろう何者かになった暁に 叫び続けた想いは消えて君は言う それが日常なんだと君は言う それが哲学なんだと