幻想的な日々。はまだ我の手にない。

演劇とテレビと音楽。お笑いと小説と映画。そして幻想的な日々はまだ我の手にない。 でもあなたのことを想ったり。あなたの幸せを願ったり。詩を書くのも好き。ほんとはもっと明るく楽しい人生を送りたいだけなのに。。。難しいです。男の子でも女の子でもそんな年頃なのかもしれません。

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い

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原題は 『EXTREMELY LOUD AND INCREDIBLY CLOSE』
 
2001年9月11日のアメリ同時多発テロ
父親を失った少年の喪失と再生の物語。
 
 
去年、2011年の3月11日、
東日本を襲った 東日本大震災
日本は深い悲しみと傷に覆われましたが
8年前の2001年9月11日、
アメリカでは、あの同時多発テロ
同じように深い悲しみに襲われていたのだということを
改めて 思い知らされた作品でした。
 
理不尽な災いで、突如として
愛する人を失くす哀しみは、
とてもつもなく深いということは
想像に難くありません。
 
でも、その深さについては
私は当事者ではないために
きちんとその程度までには想像が出来ない
― きっと 想像を越えるほどの悲しみがそこにはあったのだろうと思っています。
 
 
その程度の想像力の私ですが、
それでも、この映画は胸に痛かったね。
 
9.11のアメリ同時多発テロの当時は
アメリカという なにか遠い国の出来事であって
自分自身の身には、それほど実感としては湧いていなかったのですが
去年の東日本大震災を経験した(日本の)今となっては
その悲しみ、喪失感が
まだ容易に想像できる。
 
普段はあまり洋画を観ない私ですが
(そして、あまり洋画でジーンときたことのない私ですが)
この作品は、すごく胸に来て
そして、あの 9.11 に対して
ここまで きちんと題材にして描ききった作品を私は知らない。
 
10年たって、やっとアメリカは
あの 9.11からの再生の物語を作ることが出来た。
日本のあの 3.11からの再生は・・・
 
でも この映画で教えてくれたことは、
確かに 再生するには、時間(9.11の場合は10年)がかかるけれど、
"再生"はきっと出来るということだ。
 
勇気を持って、進みださなければならない。
恐怖に打ち勝つこと。
そしてやっぱり
家族の"絆"、そして"愛"です。
 
 
俳優さん。
主人公:息子の子役さんの名前は知りませんが
長ゼリフも、表情も
感情の入れ方も とってもとってもお上手でした。☆☆
 
テロでなくなる父親役にはトム・ハンクス
父を亡くして喪失感たっぷりの息子との距離に悩む母親役にサンドラ・ブロック
 
 
個人的には、母親演じるサンドラ・ブロック
陰ながらの息子に対する深い愛に
すごく、"心" 打たれました。
 
 
この作品、本年度のアカデミー賞作品賞のノミネート作品なんですってね。
こういう作品に、ぜひぜひアカデミー賞も 獲らせてあげてほしいものです。
 
 
「声が恋しいわ。"愛してる"っていうあの声。」
 
「ママを愛してる。あんなにいい子はいない。」
 
 
喪失と再生の物語。
テーマはやっぱり"愛"なのです!!