なだらかに逓減する現状は
無限遠点で弾け飛ぶ
どうせ死にゆく宿命の僕らは
特異点ではしゃぎあって
歓喜の歌を奏でよう
軽やかな足取りは
哀しい夢を忘れ去るため
両手できっかり力を込めて
扉を開けるのは
着実に記憶に刻むため
行き先違いの電車に乗って
急にはっとした
まじまじと眺めた路線図
ここはどこ?
平行線は無限遠点で交わって
僕らはこぞって存在しない永遠を探そうとする
君がいる世界線と
君がいない世界線が
無限遠点で交わって
僕は少しだけ世界の構図を理解する
カウントダウンの時間が過ぎ去った
腑抜けな空気で
軽薄な時間を過ごしながら
永遠の命を願う
君がいない世界線に乗って
今日も寂れた
永遠を探そうとする