美しいお話だったなぁ~というのが、まず第一の感想。
そして、大人向けのこの作品を宮崎駿監督が作ったことへの感慨が第二の感想。
思えば、前作のポニョは、実は私はまだ観てない。
その前のハウルは、観たは観たけど、個人的には正直、ピンときていない。
後に続く作品は、いずれもその2作品を越えていないんじゃないか?という気がしてました。
(まぁ、少し系統が違うところで、『魔女の宅急便』は個人的にNo1の秀作でしたが^^)
そこで、今作の 『風立ちぬ』 です。
もしかして、この作品は、
うちら世代(+ちょっと上の世代)に対しての
大人となるための監督からのメッセージなんじゃないのか?と。
ファンタジー色を極力排除したかのようなストーリー構成と
大人じゃないとわからないような(これって、絶対、子供ではわからないですよね?)人生の機微の描き方は
ほんと、宮崎駿監督が、これが最後と思って書いたと言われても信じてしまうくらい
過去のどの作品にも増して、魂が込められていて
リアルに素晴らしいものでした。
映画館から帰ってきて、
この感想を書こうとしていた時、
ちょうど、テレビから 宮崎駿監督の長編作品からの引退が報じられました。
でも、確かにこの作品で最後とするのは、
かなり惜しい気もするけれど、それ以上になぜか妙に納得してしまい・・・
それほどまでに、
この作品の込められた魂は素晴らしかった。
そして、(日付が変わってしまったけど、映画館に『風立ちぬ』を観に行った)今日は、
90年前に関東大震災に見舞われた日。
そう 運命の日なんです。
そんな日に引退発表を行った宮崎監督。
日本に、宮崎監督がいてくれてよかったと思う。
※
改めて、名曲すぎてビビりました^^。
しかも 内容が映画の世界観にもシンクロしていて 驚くほどに心が震えました。
さっきと同じだけど、ほんとに 日本に
ユーミンがいてくれてよかったです。
『風立ちぬ』。 後世に語り継いでもいい、いい作品だと思います。
観るべきです。
「美しいところだけ、好きな人に見てもらったのね。」