鉄塔。
生い茂る緑と
透明な空。
ヘッドホンステレオ。
哀愁のある音楽。
世界中を味方につけた。
時計台。
スニーカー。
ぐしゃぐしゃに投げ込まれた。
文庫本。
そして愛情。
まるで全てが永遠に程遠くても
春から秋へ
夏から冬へ
君の奏でるメロディーは
僕の鼓膜を震わして
秋の夜空に昇華する。
三日月の下に、
ほら、笑った時の君の眼の形。
鉄塔。
そして緑と果てしなく透明な空。
ヘッドホンステレオ。
それが君を待つイメージで。
君が幸せなら それが一番
望ましいことなのだと思う。