『クワイエットルームにようこそ』(松尾スズキ)
松尾スズキさん。
はい、ご存知、大人計画の主宰なんですけどぉ。
その松尾さんの純文学作品にして
昨年(2006年)の芥川賞候補作であり
今秋、松尾さん自身の監督で映画化されるという今作品
『クワイエットルームにようこそ』
を、読んでみたんですがぁ。
・・・
ひとこと。
びびった!!( ̄▽ ̄)ヾ
はい、正直、びびりましたよ。
すごいです!!松尾さん!!
正直、僕、大人計画はあんまり観たことがなくてですねぇ~。
去年、初めて『まとまったお金の唄』のチケットを取ったんですが
仕事にて行けず・・・
(あっ。会社の人に譲ったんです。その人はおもしろかったって言ってましたが。)
その後、WOWOWで放送されてた『まとまったお金の唄』は映像で観たんですが・・・
正直、わかんなかったんです。
おもしろいの?これ? とか思ってて。
どうなんでしょ??松尾さーん!!とか思ってたんですけどねー。
おもしろいです。この作品。
うーん。おもしろいというか、いやね、すごいです!!
舞台は精神病院の閉鎖病棟。
主人公は、恋人との大喧嘩の果て、抗鬱剤の過剰摂取で
その閉鎖病棟に担ぎ込まれた女。
一見、グロくて、ただのえげつないだけの小説かと思ってたんですけど、
これが、なんか "優しい" んですよ。
おいおい。まじかー!!って思いました。
この小説、どんだけ優しいんだぁ~!!って思いました。
あの始まりでこの優しさ。
いやぁ、松尾さん。
これはまさしく鬼才以外の何者でもないですよ!!
はい。ものすごく。すごいですvv。
にしても。
この内容で
キャスト:内田有紀・宮藤官九郎・蒼井優・りょう・妻夫木聡・大竹しのぶ で
映画化ってぇ~!!
うーん。だいたい誰が誰の役をするのかは想像はつくんですが
主人公って、きっと内田有紀ちゃんだよね~。
相当、えげつない役なんですけどぉ~。OKなんでしょうか??
※
のっけ(冒頭)から、ちょっと想像ができません。
いやぁ、これは絶対NG・・・いや、NGにした方がいいですよねぇ???
うーん、どうなんでしょう??
ってことで、映画も相当 楽しみですvv。
「十字架よお。あんた、人はね誰でも十字架を背負って生きているの」
全140ページ。
そないに長くはないくせに、そこには とてつもない絶望 と 確かな"再生" があります。
正直、傑作。
おすすめ。おすすめ。です。
※追記
あっ。
ノリ的には正直、中島らもさんの『今夜、すべてのバーで』に近いものがあるかなぁ~って思っています。
でも、そのらもさんが過去に候補としてあがったのは「直木賞」で
松尾さんのこの『クワイエットルームにようこそ』が候補作としてあがったのが「芥川賞」っていうのが
よくよく考えると ちょっとおもしろいなぁ~と思ったりもしてしまいます。
ん?? そう思うのは、僕だけですかねぇ???
あっ。それは、これまた失礼。 いたしました。 あっ。はい v^○^v。