最後の特攻が、タイトル『ラスト・アタック』の意味ですが
その特攻自体をテーマにした作品ではなく、
その特攻によって犠牲になった米軍人がいたという事実と
その米軍人と交流のあった、日本人将校を中心にした
事実に基づく物語でした。
1945年6月3日、沖縄最北端にある伊平屋島は、米軍の上陸を受け全島民が降伏。
そのため伊平屋島には無駄な争いがなくなり一時的な平和が訪れた。
その島民の中に、身分を隠した海軍少尉・飯井敏雄(大野拓朗)が紛れていた。
飯井は、戦禍の中でもたくましく生きる島民たちは、飯井の堅く閉ざされた心の扉を開き、
さらに上陸した米兵たちの心をも動かしてゆくのだが…。
コラムによると、今回、この企画でドラマを作るにあたり、
初めて、このラスト・アタックで犠牲になった米軍人がいることが判明したそうで、
また、その軍人と、日本人将校の交流も、この作品を作るにあたって初めて明るみになったとのこと。
美しい沖縄の自然をバックに
戦争の愚かさと、平和への想いがこの作品には織り込まれています。
先の戦争に関する作品に たまには触れておかないと
自分の中の大切なものを、なんだかどんどん忘れてしまいそうで。
だから、私は、折に触れ、
先の戦争に関する作品に、時間があれば触れるようにしているのです。
この作品にも、出会えてよかった。
戦争に対する思想は様々なので、無理にとは言えませんが
平和を望む人になら是非。
こういう事実もあったのだと、
知ることもまた平和への想いなのかと思うのです。
「それが戦争の時代に生まれた者の 運命ではないでしょうか」
「命と引き換えに出来るものなんて この世界のどこにもあるわけない」