幻想的な日々。はまだ我の手にない。

演劇とテレビと音楽。お笑いと小説と映画。そして幻想的な日々はまだ我の手にない。 でもあなたのことを想ったり。あなたの幸せを願ったり。詩を書くのも好き。ほんとはもっと明るく楽しい人生を送りたいだけなのに。。。難しいです。男の子でも女の子でもそんな年頃なのかもしれません。

日輪の遺産

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浅田次郎さんを初めて知ったのは
実は競馬雑誌「優駿」のコラムで
鉄道員」でブレイクするまで、僕は浅田さんのことをただの競馬オヤジかと思ってたんです^^
サニーブライアンが勝ったダービーの時の記事は、ほんと最高におもしろくて、
何回読んでも爆笑させられていたことを 今でもものすごく覚えています。
 
 
で、その浅田次郎さん原作の映画「日輪の遺産」を観に行ったわけですが、
終戦間近の日本で、マッカーサーの隠し財宝を隠匿する極秘命令を受けた
帝国陸軍の少佐、中尉、曹長、そして勤労動員として召集された20人の少女たちの話。
 
ただの競馬オヤジかと思ってた浅田次郎さんの面影は
そこには全くなくて(まぁ、それは「鉄道員」で認識してたんだけどw)
フィクションの話だとしても、やっぱり太平洋戦争に関わるお話だということで
これは観に行かなきゃね と思い、時間を見つけて映画館まで足を運んだのでした。
 
爆撃シーンも、銃撃戦もない戦争映画。
でも、想いは十分伝わった。
 
反戦映画としてこれを観るのもいいと思う。
タイトルの「遺産」を、戦時中でも未来の日本のことを想い、
それぞれ真摯に祖国のために活動してきた人々の
現在につながる"想い・願い"のことだと受け止めるのもいいと思う。
 
うまくはよく言えないけれど、
やっぱりこういう映画は観ておかないといけない映画なんだと思う。
 
 
映画館の客層は、普通のエンターテイメント映画より
年配の方の客層が多かった。
 
確かにこれは、若年層の客層にはまだ理解できない映画かもしれない。
 
でもねー。そうだね。
もし あなたが責任ある人の親になるくらいの年齢になったとしたら
やっぱり ちゃんと こういう映画も観ておくべきじゃないかな。
 
 
少佐、中尉、曹長役として
それぞれ、堺雅人くん、福士誠治くん、中村獅童さん、
そして女学生を引率する教師役として ユースケ・サンタマリアさん。
それに、現在から回想をする役どころとして、八千草薫さんや麻生久美子さんなど・・・。
 
堺雅人くんと中村獅童さんの演技については
もぅ言わずもがななんだけど、
NHKの単発戦争ドラマ「15歳の志願兵」でも青年将校の役を演じていた福士誠治くんの軍人役は、
もぅ 戦時中の緊張感を思わせるものがあり、
前作は戦争を推し進める側、今作は戦争を終わらせようとする側ではあったけれど
鬼気迫って 心に刺さるものがあるのです。
野口先生役のユースケさん。
正直、この映画の影の主役は、このユースケさん演じる野口先生だと僕は思う。
 
 
悲しみに涙するだけの映画ではないですよ。
ちゃんとその製作側の想いも受け取って、各自がおのおの考えるべき映画だと思うのです。
 
まぁ、でも、ミーキー・カーチスさんと中野裕太くんのやり取りで進むもうひとつの現代シーンは
正直、ちょっといらないかな。 ← おかげで、かなり間延びした感あり。 正直、ちょっと、残念・・・orz
 
 
まぁ、でも真の主役は20人の少女たち。
彼女達の純粋さを観よう!!
 
 
「守ってくれてありがとう」