幻想的な日々。はまだ我の手にない。

演劇とテレビと音楽。お笑いと小説と映画。そして幻想的な日々はまだ我の手にない。 でもあなたのことを想ったり。あなたの幸せを願ったり。詩を書くのも好き。ほんとはもっと明るく楽しい人生を送りたいだけなのに。。。難しいです。男の子でも女の子でもそんな年頃なのかもしれません。

ロープ(NODA・MAP)

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GWです。

いやぁ~、GWなんだけれども
特に特別なことはしていなく、毎日を平々凡々に過ごしています。


『ロープ』(NODA・MAP)


これも別に今日観たわけではなく
2~3週間前にWOWOWで放送していたものをビデオに録って観たんですけど
レビューを書けずにいたので
ちょっと詳細は忘れてしまっているのですが
まぁ、備忘録ってことで。お許しを~。

NODA・MAP
実は僕、野田秀樹さんの作品はこれが初めてでして。
どんなんかなぁ~。
って思ってみたんですけど。


ちょっと、すごかったですね。
展開が。

ちょっと、すごかった。

要は、ちょっとすごすぎて
形容する言葉が僕の中では消化されず
なかなかレビューが書けなかったというのが正解なのですが・・・。


STORYは

ところは、四角いジャングル、プロレスリング。
そのリングの下に棲みついている女。
彼女は、未来からやってきたと信じている。そして、不可解なほどに実況中継が上手かった。
リングの上には、「プロレスは決して八百長ではない」と思いつめている独りのレスラーがいる。
思いつめたあまり、引きこもっている。その二人の出会いが、物語のはじまり。
やがて彼女は、戦う人間たちの「力」を実況し始める。
その一方で、引きこもりのレスラーは、
「力とは人間を死体に変えることのできる能力だ」という信念にとりつかれていく。
そして、物語は遠い遠い未来へと向かっていく。
だのに、この話は、決してサイエンスフィクションではありません。
未来の話なのにSFではない物語。

(公式HPより)


プロレスのリング上では何が起きてもいい。
ロープの外では悪である暴力も
ロープの中では正義であり、観客はそのロープの中に刺激を求め
さらなる暴力を煽っていく。

ロープの中は自分とは関係のない世界。
たとえ暴力が殺人へとエスカレートし、さらには戦争へと突き進んで行っても。

僕らはロープの外にいるから関係ない。
暴力は、殺人は、戦争はロープの中で行われているのだ。

人々は残虐であればあるほど喜ぶ。
自分がロープの中に入るかもしれないという恐怖感は皆無だ。

「天気のいい日にたった4時間で滅ぼされたミライ」から
やってきた女・タマシイ(宮沢りえ)が その状況を扇動的な言葉で実況する。

僕らはほんとにそのロープの中の戦争を
他人事として受け止めていいのか?
悪役レスラーをやっつける暴力は、ほんとに正しい暴力なのか?
それ以前に正しい暴力とは?


「力とは人間を死体に変えることのできる能力だ」


世論が正しい暴力を主張し、極論として戦争へと突き進む怖さ。
それを論理の飛躍だということも出来るかもしれない。
でも、それは実際起こりうるし、もしかしたらもぅ既に起きたのかもしれない。

そして、その極論を書ききることが
なんとなく野田秀樹さんの主張なのだと思って。


う~ん。やっぱ(またまた)うまく言えないですね。^^。


でも、やっぱりこの作品は観てよかった。
野田さんの作品が人気がある理由は
(特に女性に人気があると聞きましたが。。。女性的??いや、そうでもないよねぇ~。)
実はまだちょっとわからないんだけど
僕はぁ、"ちょっと"。
"ちょっと"というか、"かなり"好きですね。
この作品。ほんと。

野田さんの他の作品も、探して観てみようかと思いました。



あっ。
役者さんですけれどぉ。

引きこもりのレスラー・ノブナガを演じた藤原竜也くんvv。

正直、僕はこれまで藤原竜也くんの映像作品を観ていて
世間で結構評価されている意味がわかんなかったんですよ。まじで。

絶賛されてるけど、何がいいの??って。笑。
(むしろ、Booing対象だったんですがねぇ~。)

でも、この作品を観て評価が一変。

わかったぁ~!!わかりましたよぉ!!
藤原竜也くんって、この子、舞台役者なんだぁ~!!

正直、舞台の上での藤原竜也くんは存在感バツグンvv。
ほんと、ほんと。
舞台の藤原くん。これがかなり素晴らしくて
これまた、舞台に出ている藤原君の 他の作品も観てみようかと思いました。


最後に
ミライからやってきた女・タマシイを演じた宮沢りえちゃん。
長い長い長セリフである扇動的な実況中継。
この膨大な量のセリフの洪水を
丁寧に丁寧に。
えげつない状況を。だからこそ、凛とした表情で
演じきれるところに、かなりの女優魂を観た思いがしました。

いい女優さんだねぇ~。
宮沢りえchan。

ちょっと批判はあるのかもしれないけれど
僕は 素晴らしい女優さんだと思いました。

タマシイ。
う~ん。かなりベストな配役だと思いますvv。



野田秀樹さんの作品。

やっぱ、もっと押さえとかなあきませんね。


いい作品ですvv。観れる環境にある人にはぜひ、観てみてほしい作品でした。



次はどんな作品を観るかは未定ですが
次こそは観たらすぐレビュー書きまーすf^^。


そんな感じです。 ではぁ~。