幻想的な日々。はまだ我の手にない。

演劇とテレビと音楽。お笑いと小説と映画。そして幻想的な日々はまだ我の手にない。 でもあなたのことを想ったり。あなたの幸せを願ったり。詩を書くのも好き。ほんとはもっと明るく楽しい人生を送りたいだけなのに。。。難しいです。男の子でも女の子でもそんな年頃なのかもしれません。

CRAZY CRAZY FOR YOU(劇団赤鬼)

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『CRAZY CRAZY FOR YOU』

神戸を中心に活動している劇団 劇団赤鬼の作品なんですがぁ
実は去年の12月に新神戸オリエンタル劇場に観に行ったんです!!

ちょっとなかなか感想をUPするタイミングがなかったんですが
昨日、今日で東京公演をされているということで遅ればせながら感想をUPしてみます。


えっとぉ。STORYなんですが。。。
この作品もタイムマシーンもの。



2076年のオタク少年・ボンが毎日毎日見続けているDVD。
2006年の先輩達の卒業制作作品『クレイジー クレイジー フォー ユー』。
ボンはこの作品のヒロイン、カエデに恋している。
しかしこの映画は未完。
エンディングが気になるけれど、誰のものにもならないからボンの恋も終わらない。

そんな時、ボンの親友の鳴海坂氏がタイムマシーンを作りました。
ちなみにこのタイムマシーン。行くだけで帰って来れないタイムマシーン。
鳴海坂氏が目を離した隙に、タイムマシーンを奪って2006年にワープするボン。
向かった先はカエデが所属する映画研究会。
目に飛び込んできたものは 何度も何度も観続けたあのオープニングと夢にまでみた本物のカエデ。
でも3Dのカエデは映像の中のカエデとは違い、蹴るわ殴るわ酔っ払うわ。。。
映像の中の大好きだったカエデはどこにもいない。
八方塞がりの中、彼女と同じ時間を過ごし始めたボン。

そして『クレイジー クレイジー フォー ユー』の撮影は今日も進む。
そして雪の降る東京タワーのもと、
収録されることのなかったあのエンディングのロケが始まる。。。




正直ね。
劇団赤鬼。初めて観た劇団だったんですが
丁寧に丁寧に物語を紡ぐいい劇団だなぁって思いました。
感想は遅くなったんですが
それもこれも物語に見合う表現が 僕の中でうまく表現できなかったため。

赤い傘の演出。
雪の演出。
いくらタイムマシーンで過去に戻ろうとも、運命は変えられない。
だから重要なのは、その変えられない運命の中でどのように生きていくのかが問題なのだ。

ボンは言う。
「たとえ10000回ダメでも、10001回目には奇蹟が起きるのかもしれない」って。


てっきり僕は途中でタイムマシーンが壊れたり
運命がすり替わったりしてLOOPは終わるものだと思ってた。
そうでなければ、タイムマシーンものによくありがちなタイムパラドックスがどうたらこうたらって云う話で
過去を変えることはタブー。だから過去を変えることはあきらめよ。って説得されて終わるのかと思ってた。
でも、この話はそうではない。


運命は変えられない。だから生き方が問題なのだ。


なんとなく、人生って60年とか80年とか。
長いようで 実はあっという間じゃないですかぁ。
この間、2000年かと思ったら、もぅ2007年だし。
僕らは後悔しないように、ちゃんと日々を送れてますか??
愛する人のことを ちゃんと心から愛せていますか??


劇団赤鬼の『CRAZY CRAZY FOR YOU』。
そして とっても丁寧な劇団。劇団赤鬼。

またひとつ好きな劇団が出来ました。

いつかまた一緒に舞台を観にいけたらなぁ。




やっぱ、お芝居は楽しいです。