幻想的な日々。はまだ我の手にない。

演劇とテレビと音楽。お笑いと小説と映画。そして幻想的な日々はまだ我の手にない。 でもあなたのことを想ったり。あなたの幸せを願ったり。詩を書くのも好き。ほんとはもっと明るく楽しい人生を送りたいだけなのに。。。難しいです。男の子でも女の子でもそんな年頃なのかもしれません。

FAKE HEART(劇団赤鬼)

イメージ 1

 
 
 
実は、前回のレビュー(売込隊ビームの『星が降り、夜が来て』)と
順番は前後するんですが、
先週、劇団赤鬼さんの公演も観に行っていたんです!!


場所は初訪問の 京橋花月 !!


毎日、通勤で通過している京橋だけど
去年11月(?)のOPEN以来、まだ一度も行った事がないっていうのも
少しは頭にあったので・・・。

意外と狭いね。


あと、意外と新しさが感じられない(笑)

昔の花月ぅ~っていう感じ?

まぁ、昔の花月を私ゃ全然知りませんが・・・ヾ(≧▽≦*)ヾ


そんな京橋花月
なぜだか夜はお芝居やってる。

そんで5月が劇団赤鬼さん!!

昔観た『CRAZY CRAZY FOR YOU』が好きだった。

いつの間にか座長が行澤君に代わってるけど・・・f^^。


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《STORY》 公式HPより

ハートウォーミングな作風で一時代を築いた劇団トゥモロー。
しかしその作風は世間から飽きられ、観客は大幅な減少。
客席には閑古鳥が鳴いている。当然の如く公演は毎回赤字。
いまや劇団存続の危機に立たされている。
次回公演の延期が決まり、座長の加地(行澤孝)に詰め寄る
劇団員達とそれを宥める作家の柏井(浅越ゴエ)。
そこへ"笹倉"と名乗るひとりの弁護士(郷本直也/米原幸祐※Wキャスト)がやってくる。

「キミたちの感動的な芝居で、ある老人の心を救って欲しい。報酬は1000万だ。」

大切な人を失うと共に自らの心を失った老人のもとへ出向き、
生き別れとなった偽の家族を演じることで、老人の心を取り戻させろというのだ!

「お安い御用だ! ハッピーエンドなら任せとけ!!」

劇団再生の大チャンスだと、盛り上がる劇団トゥモローの面々。

山奥の山荘で待ち受ける老人、大道寺(川下大洋)。
偏屈を絵に描いたような老人だ。
あの手この手で大道寺氏の心を解きほぐそうとするが
なかなかに手強い。

しかし偶発的な出来事をきっかけに大道寺の心は少しずつ開き始めることとなる・・・・が、
暇を与えていたはずの執事(後藤秀樹)が屋敷に戻り、
同行するはずではなかった劇団員(お〜い!久馬)が突然訪れることにより。
屋敷内は修羅場と化す。

老人の心は取り戻せるのだろうか・・。
人と人との憎しみあいは、誰かが悪いのではない。
皆、心がちょっとだけ不器用なだけなのだ。

『FAKE HEART』

素直になりたかった人たちを描くこの作品、ぜひご期待ください!!

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実は今回、あんまり期待せずに行ったんですよぉー。


小屋が京橋花月だし・・・

花月って言ったら お笑いでしょ?
お笑いのお芝居って言ったら 吉本新喜劇
吉本新喜劇。って言ったら・・・

なーんか安っぽい感じがするじゃない!!

お芝居じゃなくて、お笑い。
お笑いとしては評価できるけど、
お芝居としては、ぜーんぜん評価できない。
(まぁ、個人的意見です。個人的意見。悪しからず^○^)

加えて、キャストにも
ヨシモトの芸人さんが混ざってたりしているし・・・。

ザ・プラン9の お~い!久馬君 + 浅越ゴエちゃん
+ 元シェイクダウン後藤秀樹


久馬と後藤が共演ってぇ!!それ、丸々、シェイクダウンやんヾ(≧▽≦*)ヾ。

シェイクダウン・・・昔、久馬と後藤秀樹が組んでた漫才(?)コンビ。
覚えている限り、年末のオールザッツ漫才オール巨人師匠に「やる気ないんやったら辞めろ」とまじで怒られてた。イメージ悪い(笑)


だから、正直、
赤鬼メンバーと川下大洋さん(大洋さん出てたんですよぉ~)には期待しながら
変に吉本色が出たらいやだなぁ~と。

すごく心で思いながら・・・。




案の定、前半はあんま乗り気にはなれませんでした><。

京橋花月の客席が完全には暗くならなかったり、
音響もまた、ちょっとイマイチ? ってのも 1つの原因だったかもしれないし、

久馬君とかゴエちゃんが舞台に出てると
どうしても、吉本(新喜劇)・・・にみえてしまうってのも、1つの原因であったかもしれない。


つまりは、ちょっとなんだかなぁ~。って思ってた。

完成度低いな。と。



ところが・・・。


執事(後藤秀樹君)が老人(川下大洋さん)の過去を話し始めた途端、
物語のテンションが変わる。


え!?


なぜか私は個人的に学生運動ものには弱いのだ。

すごく心が揺り動かされてしまう。


本気で世界を変えようと思ってた若者達。

実際には、それほどの思想も自己も哲学も
構築されてはいなかったのに、
上に立ってしまった指導者達。

力を誇示するためには虚勢を張るしか他に
もしかすると方法はなかったのかもしれない。

そして、その後の痛ましい事件も含めて・・・。


ちょっとだけ思うのです。

もし、自分がその時代に生きていたとしたら・・・
ほんと どうなってたかはわからない・・・


兵隊になってたかもしれない
上になっていたかもしれない

総括を求めていたかもしれないし、求められていたかもしれない。


熱すぎて、純粋で
そして敗れ去っていった世代の若者。

全否定は出来ないと思うのです。

もちろん全肯定は出来ないし、
痛ましい事件は、決して許されるものではないけれど・・・。



だから、まさかね。

このお話がこんなお話になるなんて・・・。



後半の出来が素晴らしい!!

なぜだか一気に物語の世界に引き込まれて。


もぅそこには
客席の明るさも、音響の悪さも
吉本新喜劇っぽい雰囲気も
微塵も感じられなくなって

私は食い入るように、舞台に集中してしまいました。


おーい!久馬くん。
後藤秀樹君。

ちょっと見直してしまいましたよ。


川下大洋さん。
むっちゃ、声が凛々しいです☆


物語の展開も素晴らしく・・・。


やっぱ、赤鬼さん

いい舞台、作るじゃん。



新型インフルエンザで大変な中、
なんだかいい気分になって帰れた
劇団赤鬼の『FAKE HEART』 

まさに、"ハートウォーミング"ないいお芝居でありました♪




「すべて為すがままに。あなたはあなたのままで。
 そんなあなたを愛しています。  いつまでも・・・あなたを愛しています。」


「全て物語はハッピーエンドに。」








最後に劇団とは無関係だけど残念なことを1つ。


今回観に行った観客の中に
芝居中の役者に声をかけるという
ものすごくマナーの悪い輩がいた。(しかもシリアスな場面)

声かけてどうすんの?

自宅じゃないねんで。


それ以外の場面でも
場違いな独りツッコミを大きな声で発している。

正直、迷惑。


帰り、鬱陶しいのでそいつの顔を観てやった。
KYそうなババァだった。(年は若いがババァという表現がピッタリ。)


ほんとにね。
こういうマナーの守れない人は
正直、劇場には来ないでほしい。

一生、観劇などするな!と言いたい。
(こういう奴に限って「趣味は観劇」って言ってそうで怖い)


他のお客が迷惑です。


ちょっと、あまりにも非常識すぎたので
ここで撲滅を願って書き込みます。


お芝居の内容はあまりにもよかったため、
ほんとに残念><。


そいつさえいなければ・・・ もっと気分よく帰れたのになぁ~。