エスカレーターを下っていく短い間に
何度 君と会話を交わしたのだろう
今読んでる本とか好きな音楽とか
君の脳の構造が知りたくて
君が好きなものは全部
食べつくしてしまおうと思った
夏の暑い日差しにやられて
食欲がどんなに失せようとも
エスカレーターを下っていく短い間は
僕をどこに不時着させようとするの?
緩やかに緩やかに落ちていくから
多分もう上昇は出来ないんだろうな
落ちていく 落ちていく 恋に
静かに 静かに エスカレーターを下りながら
君の全てを包み込む
地下鉄の駅のホームに 一人たたずんでみた。