氷のように解ける心が
静かに揺れる君の
今にも折れそうな小さな手に
いつまでも見とれていた
春は出会いの季節であると同時に
別れの季節なんだってことは
今になって やっとわかった
君を失ってから
「さよなら」と書き綴っていた
あの頃の僕に
いつもいつも ただ「さよなら」したかった
感情は何に例えられるだろう
絡まってはいるけれど
いつかほどけるかもしれないし
無理難題ではないけれど
いつまでも答えがわからないもの
まして答えはあるのだろうか
「さよなら」と書き綴っていた
あの頃の僕に
いつもいつも ただ「さよなら」したかった
ギターのアルペジオが聞こえてくる
そんな穏やかな春の日に
柔らかな足跡をつけて
そして僕は君を忘れていく
あの頃の純粋な僕を忘れていく
氷のように解ける心が
静かに揺れる君の・・・・・
・・・・・穏やかな春の日に
柔らかな足跡をつけて