幻想的な日々。はまだ我の手にない。

演劇とテレビと音楽。お笑いと小説と映画。そして幻想的な日々はまだ我の手にない。 でもあなたのことを想ったり。あなたの幸せを願ったり。詩を書くのも好き。ほんとはもっと明るく楽しい人生を送りたいだけなのに。。。難しいです。男の子でも女の子でもそんな年頃なのかもしれません。

『モンテ・クリスト伯 - 華麗なる復讐 - 』(2018 フジテレビ)

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内容は、ほとんど忘れちゃっていましたが
岩波文庫で全7巻ある原作(アレクサンドル・デュマ)を昔、読んだことがあったので・・・

モンテ・クリスト伯 - 華麗なる復讐 -』

原作の舞台は、19世紀初めのヨーロッパ。
それを現代の日本に置き換えるっていうんで、いったい、どうするのかなぁ~と思いつつ。
 
原作で覚えているのは、序盤に
主人公(今作で言えば、ディーン・フジオカさん)が
無実の罪で、長い間、孤島の牢獄に閉じ込められること。
 
そこで、物知りな老人に会い、世の中を渡り歩く莫大な知識と、
とてつもなく莫大な隠された財宝の在り処を伝え聞くこと。
 
十数年ぶりに、牢から脱獄し、莫大な財宝を手に入れた主人公は
その与えられた豊富な知識と、財力で、
自分を陥れた3人の男に、次々と凄惨な復讐を仕掛けていくということ。
 
 
ドラマ、観終わった後、
後でホームページで検索したけど、
意外と原作に忠実に、再現してたんだね。いやぁー、すごいです。
 
 
主人公:モンテ・クリスト・真海 こと 柴門暖 演じる
ディーン・フジオカさんの所作が、とにかくものすごく素晴らしい!
悲しさと憎しみと優しさを兼ねそろえた複雑な表情。
単に復讐するだけなら、こんな表情にはならないはずですよね。
 
視聴率はあんまりだったけど、
この作品が、正直、ディーン・フジオカさんの代表作だといっても過言ではないかと思います。
 
観てない人には申し訳ないけれど、はっきり言って、この作品は"名作"。
 
19世紀のデュマの原作を
21世紀の日本に見事に置き換えた制作陣は、本当に立派!
 
脇を固める役者さん -
復讐される御三方:高橋克典さん、新井浩文さん、大倉忠義くん はじめ
フィアンセ役の山本美月さん、
復讐に利用される 伊武雅刀さん、稲森いずみさん、山口紗弥加さん
復讐劇の中の一服の清涼剤 若い恋人役の高杉真宙くん、岸井ゆきのさん
真海とともに復讐劇の手助けをする 桜井ユキさん、秘書役の三浦誠己さん
 
出演されている皆さんが素晴らしくて。
 
2018年4‐6月期のドラマでは間違いなく一番の作品でしょう。
(2018年で括ると、『アンナチュラル』か今作かで迷うところですが。)
 
久しぶりに原作も、改めて読み返したくなってきた。
でも、岩波文庫全7巻で、なかなかにハードル高いですけどね(笑)
 
 
「やっぱり、最後に愛は勝つんだ。」
 
「あぁ、楽しかった。」
 
「待て、しかして希望せよ。」

 
 
いやぁ、ほんと観れてよかったよ。
 
テレビ局には、もぅほんと視聴率とかはあんま気にせず
こんな名作をどんどん作っていってほしいと思うんですね。
 
かしこ。