幻想的な日々。はまだ我の手にない。

演劇とテレビと音楽。お笑いと小説と映画。そして幻想的な日々はまだ我の手にない。 でもあなたのことを想ったり。あなたの幸せを願ったり。詩を書くのも好き。ほんとはもっと明るく楽しい人生を送りたいだけなのに。。。難しいです。男の子でも女の子でもそんな年頃なのかもしれません。

『落日燃ゆ』(2009 テレビ朝日)

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「あなたは廣田弘毅を知っていますか?」


官僚たちの夏」の戦後昭和史とは一転、
今度は戦争終結までの昭和史。

作者は「官僚たちの夏」と同じく城山三郎さんで
この春にテレビ朝日開局50周年記念ドラマスペシャルとして
放送されたこのドラマ。『落日燃ゆ』

モデルは、
戦後の極東国際軍事裁判(東京裁判)にて
絞首刑を宣告された7人のA級戦犯のうち、
ただ一人の文官であった元総理大臣・元外務大臣廣田弘毅

彼は、戦時中、常に戦争回避に努めるため
軍部と対立し、
軍事解決・戦争の道には反対の立場をとっておきながら、
東京裁判においては一切の弁解をせず、
自らの死をもって太平洋戦争開戦の責任をとった人であるらしい。


と・・・。

一応はフィクションとされているんですけどね。

どこまでが創作で、どこまでが史実なのかは
実は私にはわかりません。

でも、ある程度は
史実にのっとっているんだろう。

実際の廣田弘毅の人物像にのっとって
書いているんだろうという気が私には感じられました。


そして、私は廣田弘毅を知らなかった・・・。


学校で学ぶ歴史では、
なんだかそれはタブーであるかのように
詳細な昭和史は学ばない。

特に満州事変から日中戦争→太平洋戦争と続く
暗い闇の時代の
その時代背景なんかは。

例えば、あなたは二・ニ六事件の名前は知っていますが
それがどんな事件だったか知っていますか?


なぜ、日本は酷い戦争への道へ突き進み
なぜ、悲惨な結末を迎えたのか?

戦争の悲惨さは
それは結構、学校でも教えてもらったような気がするが
二度と日本が、世界が
このような過ちを繰り返さないようするためには
原因となった背景にも制度にも
政治的思想にも
気を配り、
きちんと反省の立場に立って
僕らは考えていかなければいけないと思うのですね。


陸軍の暴走を止めれなかった。

統帥権の独立」のため
外務省が、軍部の中枢にまで深く立ち入れなかった。

内閣と軍の関係。

陸軍大臣が辞めると言い出すと
内閣が総辞職に追い込まれてしまうことなど。


今まで知らなかったことがみえた。


今後の教訓のために。

もっともっと
我々は 知らなければいけないことが
たくさんあるような、
そんな気がしたドラマでした。



「私はこの戦争に関わった一人として責任があります。無罪とは言えない。」




最後、内容にはあんま関係ないけど、
廣田弘毅役には、「官僚たち~」にも出演していた北大路欣也さん。

この手のドラマの北大路さん。

やっぱ、さすがに貫禄ありありです^○^