2021-12-16 夜明け 詩人になりたかった #詩 嘘っぽい話を自慢気に話してみた 遠くで鳴ってる電車の音が まるで僕らを非難しているように季節感のない夜 思い出を手繰りよせようと 「ねぇ、でもそれって、君の独りよがりじゃないの?」僕はぼんやりする 地球があまりにも轟音を響かせて 静かに静かにまわる夜がまたひとつ捲られて あなたはもう眠ってるよね 君はもう夢の中だね喧騒のなかで 悲壮感のない嘘を 正しく正しく 弄ぶかのような 遠い遠い夜明け