幻想的な日々。はまだ我の手にない。

演劇とテレビと音楽。お笑いと小説と映画。そして幻想的な日々はまだ我の手にない。 でもあなたのことを想ったり。あなたの幸せを願ったり。詩を書くのも好き。ほんとはもっと明るく楽しい人生を送りたいだけなのに。。。難しいです。男の子でも女の子でもそんな年頃なのかもしれません。

初恋

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3億円事件をモチーフにした、こんなタイトルの作品だから
いったいどんな話なの!??って興味から観始めましたが、
内容はしっかり"初恋"の話でした。
 
主演は、宮崎あおい
相手役は、小出恵介くん。
 
 
3億円事件は、自分が生まれる前の事件だけど、
事件が発生した日が、自分の誕生日と偶然一致していたので
前々から興味はあったんです。(要は冬のボーナス日ですねw)
 
その犯人が実は女子高生!??
 
でもそれを荒唐無稽におもしろおかしく構成しなおしたものではなく、
その時代の空気感とともに、まじめにリアリティを持ってえがいた作品だったから
意外と淡々と進むストーリーでも
十分、集中力をもって観ることが出来ました。
 
60年代の時代の空気感 ―
それがこの作品を構成する重要な要素だったと思います。
 
日本全体としては高度経済成長期で
右肩上がりの押せ押せのムードだったかもしれないけれど
一方で若者たちは学生運動に身を投じたり
その余波で荒れた世代の気質に憂いを感じたり。
 
大きな渦の中で、なんとなく憂いを感じるしかない時代の空気・・・
 
そんな空気を背景に描かれる
初恋と3億円事件の物語。
 
 
宮崎あおいの凛とした佇まいが、
この時代の空気感に非常にマッチしていてよかったです。
言葉数は非常に少ない役柄でしたが
表情と雰囲気で演技が出来たので
キャスティング大正解!!
宮崎あおい以外ではこの役は考えられないな。と一人、思ってしまいました^^
 
相手役の小出恵介くんも
昭和で、少し陰のある青年を演じさせたらピッタリ。
髪質が重いから??
なんだかぴったり昭和なんですよねぇ~。
 
 
そして、最後、特筆すべきは
エンディング曲の元ちとせの♪青のレクイエム
 
物語と完全マッチした主題歌というのは
さだまさしさんの♪北の国から 以来、ほんと久々です。
 
 
なんだか、好き嫌いは人によって分かれそうだけど、
個人的には、好きな作品。
♪青のレクイエムを聴くために、観てみるのもいいのかも。です^^。
 
 
「永遠に秘密を分かち合えるのは
  共犯者だけである お前を信じて待つ」
 
「だから私は待ち続ける
  永遠に続くものなどないと知りながら
   なぜなら 心の傷に時効はないのだから」