幻想的な日々。はまだ我の手にない。

演劇とテレビと音楽。お笑いと小説と映画。そして幻想的な日々はまだ我の手にない。 でもあなたのことを想ったり。あなたの幸せを願ったり。詩を書くのも好き。ほんとはもっと明るく楽しい人生を送りたいだけなのに。。。難しいです。男の子でも女の子でもそんな年頃なのかもしれません。

『ニーチェ入門』(竹田青嗣)

イメージ 1
 
 
 
 
 
このGWに行おうと思っていたことの1つ。
それが、この『ニーチェ入門』の読破でして^^。
 
 
(目次より)
まえがき ニーチェを読むために
第1章  はじめのニーチェ
  一、生涯
  三、『悲劇の誕生』について
  四、『反時代的考察』について
第2章  批判する獅子
  一、キリスト教批判 ― 『道徳の系譜』について
  二、「道徳」とルサンチマン
  三、「真理」について
  四、ヨーロッパのニヒリズム
第3章  価値の顚倒
  一、「超人」の思想
  二、「永遠回帰」の思想
第4章  「力」の思想
  一、徹底的認識論としての(認識論の破壊としての)「力への意志
  二、生理学としての「力への意志
  三、「価値」の根本理論としての「力への意志
  四、実存の規範としての「力への意志
結び   
 
 
いやぁー、やっと 読み終わったー!!v^○^v
 
まぁ、実は、 読み始めは かなり前になるんだけどね。
第1章の頃が、全然 頭に入ってこなくてですね ― 心にしっくりこなくて ―
全然、書が進まなかったんです。
 
それで費やした時間が数ヶ月・・・。
 
しかも、友人と話していて、
その内容を語ろうとしたのだけれど、
何一つ、思い出す事柄がなく・・・w(゚○゚)w
 
もう 読むの辞めようかとも思いましたわ。いや、まじで。
全然、ほんとに内容ひとつも頭(心)に残ってないんだもーん。
こりゃぁ、読んでも 全く 意味ないじゃーん!!みたいなぁー。
 
そんな状態の第1章 ・・・ だったんですが、
第2章のルサンチマンの話になってからは、急に心にすーっと落ちてくるようになる。
 
ルサンチマンの克服について、
それに繋がる第3章 ― 『ツァラトゥストラ』 ― 
永遠回帰」と「超人」思想について。
 
なんか、この辺の解説になったあたりから、
急に ― いや、それがほんと"急に" ― おもしろくなっていき、
しかも ちょうど、以前 NHKEテレで放送していた「100分で名著:『ツァラトゥストラ』」もビデオに録っていたので、同時進行で鑑賞すると、、、
(結構、解説する内容が、同じ例えで解説されていて・・・!!
もしかして、これがニーチェを語る上では、スタンダードな解説なのか!??≧▽≦)
 
内容がすごく面白くて、一気に読破!!
 
まぁ、若干、第4章 『力』の思想 については
また 解らないことが多々出てきましたが、
とにもかくにも、2章-3章、そして『ツァラトゥストラ』については
大いに興味を惹かれるところがありましたわ。
 
 
この世界と歴史の時間には、何の"超越的な意味"も"目的"もなく、世界の価値は"解釈"のうちにだけあるということ。
 
世界と歴史の時間などに"超越的な意味"や"目的"をもたせ、今生きる生を"否認"する(旧来のキリスト教や、ニーチェ以前の近代哲学思想が行った考え方?)のではなく、今生きる生を"是認"し、"肯定"する道としての「永遠回帰」。
 
 
なんだか、その論理的展開については難しく、
当書を一読しただけでは、説明が行えない部分もたくさんあるけれど・・・
 
なかなか 興味深く 読めました。
たまには こうして、偉大なる"哲学者"の言葉に触れてみるのもいい機会だと思います。
 
次は、いつか(いつになるかわからないけど(笑))
ニーチェ自身の著作 ― 『ツァラトゥストラ』 1回 読んでみようかな??
 
かしこ。