悲劇になることは知ってたんだなぁ~。
犬が(南極に)置き去りにされて、その1年後にようやく迎えに行くことも。
でも、その経緯については 何も知らなくて。
ましてや、戦後10年の敗戦国:日本が、戦勝国に肩を並べるための国家的プロジェクトであったことも。
素直にいいドラマだと思ったよ。
主演:木村拓哉の作品は、いつも色眼鏡で観られることが多いですが、
(キムタクの演技は、どの作品をとっても結局キムタク(1パターン)でしかない。とかなんたらかんたら・・・)
個人的には、木村君の演技は あれでいいと思うんだよね。
結局、胸を打たれるでしょ?
そんな俳優さんって、他を探しても そんなにいてやしないんだから、
こう毎回毎回、胸を打つ演技をする木村君って、
やっぱり名優なんじゃないの?って思ったりもするのです。
お金をかけた割りに視聴率なんたらかんたら、っていう声も聞きましたが、
同じクールに放送していた、
めっちゃ視聴率を取った「家政婦のミタ」と比べてみても、
ドラマの質的には、圧倒的に(まさに圧倒的に)「南極大陸」の方が上!!
文句を言う人は、ぜひぜひ、この作品を鑑賞してから 言ってほしいわ。
ってな訳で、昨年の冬に放送していたドラマを
GWになって ようやく鑑賞したわけですが、
これは観といてよかったなぁ~。 と思うわけです。
若干、国家的な一大プロジェクトの割には、
隊員のミスが多いのと、
指揮命令系統が、えらくぐちゃぐちゃなことと、
思いつき、行き当たりばったりのスケジュール管理が気になりましたが、
(そのせいで犬が犠牲になった??)
戦後10年の状況の中では、
もしかすると ほんとにそうだったのかなぁ~。と
思ったりもするのでした・・・orz。
※
特に柴田恭平さん演じる白崎名誉教授と
小林隆さん演じる船長。
お前、もう少しちゃんと学習はせんのかいな!??と
心の中で何度も突っ込んだわ(笑)
まぁ、未踏の地:南極は、そこまで極限の厳しい環境なんだ!ということなのかもしれないけれど^^。
堺雅人くん演じる氷室。
香川照之さん演じる星野教授。
もうこの辺が演じる演技は、圧巻です。
※
特に個人的には、堺雅人くん演じる氷室が
置き去りにした犬を助けに行けないことに対して、
「たった15頭の命(犬)を、どうして助けに行けないんだ!!」 と激昂するシーン。
あぁ、1話目からニヒルを貫いていたあの氷室が。
と 思うと、心が揺さぶられて、胸を貫かれました。
人側の表上の主演は木村君なんだけど、
もしかすると、裏の主演は、完全に堺雅人くんなのかもしれません。
特筆すべきは、まだまだあって・・・。
さっき、"人側の主演"という書き方をしたんだけれど、
この作品のもうひとつの主演は、
それこそ完全に、南極に連れて行かれた犬達で!!
すごい表情するんですね。
深みのある すごい表情するんです!!
あと、「これ、どうやって撮影したの!??」と思うぐらい、
南極の極限の自然に立ち向かう犬達。
これは相当、スタッフさんも苦労したんだろうなぁー。と思って。
ほんと、これはお世辞でもなんでなくて、
この作品のスタッフさん、クルーに 心からの賞賛の意を感じます。
最後に、まだまだある誉めポイント!!
中島みゆきの主題歌が、これまた、ありえないぐらい めっちゃいいしー☆
まぁ、なんていうか、
俳優さん、スタッフさん、主題歌決める製作側(??)。
もぅ この辺の持てる力が
余すとこなく発揮された 奇跡に近いドラマ。
もぅ なんか、そう言い切ってもいいんじゃないかな と思えるほど
素晴らしい作品でした。
未見の方は是非☆
僕はなんか、見逃さずにちゃんと観れてほんとよかったぁー。
(危うくHDD消すとこでした(笑))
放送されたTBSさんに感謝。
撮影をされたスタッフさんに感謝☆。
演じてくれた役者さんに感謝☆。
感謝、感謝☆。の そんな作品ですv^○^v
「南極って、すげぇな。」
「すげぇよ。南極って。」