幻想的な日々。はまだ我の手にない。

演劇とテレビと音楽。お笑いと小説と映画。そして幻想的な日々はまだ我の手にない。 でもあなたのことを想ったり。あなたの幸せを願ったり。詩を書くのも好き。ほんとはもっと明るく楽しい人生を送りたいだけなのに。。。難しいです。男の子でも女の子でもそんな年頃なのかもしれません。

『夏と花火と私の死体』(乙一)

 
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ここのところは、近年には珍しく
意外と活字っ子してます!!ヾ(≧▽≦*)ヾ笑
 
ってことで、本日読んだ本は、
乙一さんのデビュー作 『夏と花火と私の死体』 (まずは表題作だけぇ)です。
 
去年だったか、おととしだったか
夏なので"夏"の本を読もうと思って
買ったはいいが放置していた本(笑)
 
8月なのでねぇ~。
再び、読むべき季節が巡ってきたと。v^○^v
 
 
これ、作者が16歳の時に書いた作品だそうだ。
 
うわっと。まずはそれに驚き!!w(゚○゚)w
 
確かにね。
幼い兄妹が、軽いはずみで殺してしまった友達の死体を
4日間にわたり、見つからないように隠し、移動しつづける。という内容には
多少の無理もありますけどね。
(夏の死体は4日ももたない。とかなんとか・・・)
 
物語の1人称は、なんと、その殺された友達の「わたし」なのです。
 
ひぃ~。それでタイトルが 『・・・私の死体』 なんだぁー。
 
加えて、物語の展開も
(先が読めたところは多かったけれど、)
それほど 破綻もしていない。
 
むしろ、予定調和な点もなきにしもあらずだけれど
16歳の年齢を考えると、
さすがにこれはちょっと、「すごいなぁ~」といわざるを得ない感じです。
 
だって、このブログで何度も書いて申し訳ないけれど
リアル鬼ごっこ』 の 山田悠介さんと比べてみぃ。
この作品、『リアル鬼ごっこ』 の 2000倍はおもしろいよ(笑)
 
 
ってことで、乙一作品。
実は、個人的には以前ここで感想も書いた『死にぞこないの青』に続いて
まだ2作しか読んでないんですね。
確か、『死にぞこないの青』についてはテーマがテーマだっただけに
評価はまだ下せない。とかななんとか書いたと思うんですけど・・・。
 
この作品も、正直言うと、
物語の展開、語り口としてはおもしろいと思うんだけど
テーマ的には、さすがに"殺し"の物語なんで
共感できるところって言うのは、それほど(というか全く)ないんですね。
 
それでも、まぁ、
娯楽作品としては、ダメな感じじゃないですよね。
 
分別を持って、読む側が娯楽としてのみ受け取ることが出来るのならば
こういった作品も たまーに読むのもありなのかなぁー。
 
ま、それよりも 個人的には
もう少し大人になった乙一作品を 読んでみたい気がします。
評価は、また それを読んだ後かなぁー(笑)
作家さんとしては、そう思わせるだけの力量があるってことで、やっぱそれはすごいことだと思います。
悪しからず。
 
かしこ。