幻想的な日々。はまだ我の手にない。

演劇とテレビと音楽。お笑いと小説と映画。そして幻想的な日々はまだ我の手にない。 でもあなたのことを想ったり。あなたの幸せを願ったり。詩を書くのも好き。ほんとはもっと明るく楽しい人生を送りたいだけなのに。。。難しいです。男の子でも女の子でもそんな年頃なのかもしれません。

『迷子』(2011 NHK)

今年2月に放送されていた単発ドラマなんだけど・・・
 
『迷子』
 
たまには、こんなドラマもいいですよねぇ~。
っていうか、たまにはこんなドラマも観るに限る。
 
内容は、
道端に座り込んでいる国籍不明のお婆さん。
迷子? 困り果てたかのような彼女をどうにかしようと
優しく声をかける男子高校生3人組と、都会に引っ越してきたばかりのOL。
彼女を警察に引き渡そうとしたところ、
お巡りさんの姿をみてお婆さんは逃げ出した。
その後、ひょんなことからそのお婆さんと関わることになる
女子高生とその弟、大学生、ホームレスの男性。
一方、先ほどの男子高校生3人組とOL(+それに付き合う若い男性)も
まだお婆さんのことを心配していて。
そんな彼らの一夜を描いた群像劇。
 
 
個人的に好きなんですよ。こんなドラマ。
群像劇。
登場人物がたくさんいたとしても
彼女・彼らが密接に関わりあっているわけでもない。
 
登場人物たちは、個々として存在していて
ただお婆さんを仲介して、個々の物語を紡いでいる。
 
パズル的じゃないんですよ。
確かに、最後にパズル的にパタパタと
今までの話が連携するというお話もいいのはいいんだけど、
それってちょっと ドラマ的に取ってつけたような感じもするじゃないですかー。
 
今回のドラマは、実はそうじゃないということに
すごく好感が持てまして。
 
"迷子"なのはお婆さんだけじゃなく、
人生という長い道のりの中では、誰もが少しは"迷子"になりかける。
ってことなんだね。きっと。
 
 
脚本は、前田司郎さん。
どっかで聞いた名前、たしかどっかの劇団の方だよね?
って思ったら、五反田団の方でした。
五反田団作品は、昔"劇団、演技者。"で 『家がない』 だけ拝見しました。その他の作品も観てみよっかなぁ~。五反田団。)
やっぱ、うまいね。
 
あと、NHKのドラマはやっぱ上質だなぁー。と思って
最後のクレジットを観ていたら、
製作がNHK大阪でした☆。
誰も大阪弁を使用しなかったので、全然、気づいてなかったけど
なんとなく街並みが、今まで観たドラマの東京の街並みとは違うなぁーとか思ったから
もしかすると大阪ロケだったんでしょうか?≧▽≦
 
加えて、最後のクレジットで
ホームレスの男性の役者さんを観てびっくり。
"逢坂じゅん"さん・・・。
 
"逢坂じゅん"さんって、
そういや、レッツゴー三匹のジュンちゃんじゃん!!
 
ふつーに役者で溶け込んで、全然 気づかなかったよー。
 
そんなところも、NHK大阪製作^^。
 
 
その他出演は、
南沢奈央ちゃん、金井勇太くん、忍成修吾くん など(知ってる人だけ)
 
中でも、
女子高生(南沢奈央)とその弟と、大学生(金井勇太くん)のやりとりが
よかったですね。
 
 
うちのHDDが圧迫していて
危うく消去するところだったけど、
思いとどまって ちゃんと観れてよかったですv^○^v
 
思わぬところに掘り出し物があって、
それがまた佳作だったりするなんて、
NHKドラマはやっぱあなどってはいけないw。
 
好きなんだなぁー。こんなドラマ。
久々に出会えた いい作品でした。
観れてよかった☆
 
 
「迷子みたいなもんだよ。俺の人生なんて」
 
「無駄にロマンチックですねぇ。」