幻想的な日々。はまだ我の手にない。

演劇とテレビと音楽。お笑いと小説と映画。そして幻想的な日々はまだ我の手にない。 でもあなたのことを想ったり。あなたの幸せを願ったり。詩を書くのも好き。ほんとはもっと明るく楽しい人生を送りたいだけなのに。。。難しいです。男の子でも女の子でもそんな年頃なのかもしれません。

『聖女の救済』(東野圭吾)

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ガリレオシリーズの短編シリーズは読んだことがないのに
長編シリーズは『容疑者Xの献身』に続き、きちんと2冊目!!
 
まぁ、それは『容疑者X~』の読後感が
相当 心に"いい印象"で残っていたからというのもありますが・・・
 
実際は、会社の先輩に借りっぱになっていて
いい加減 読んで返さないと
口聞いてもらえないんじゃないかという恐怖心もあったから(爆)
 
ってことで、
そろりそろりと手をつけて読み始めようと思ったんですが、
これがまた、あーた、読み始めると
その先が気になって、気になってw(゚○゚)w
 
自分には珍しく、一気に読みきってしまいました☆
 
ガリレオ長編は、やっぱ おもしろいじゃないの!!!≧▽≦ヾ
 
 
「今度の敵は女」
「草薙刑事がその女に恋をする!」
 
そういえば、そんなPOPを
発刊当初、本屋で見つけたなぁー。と思って。
 
女、女・・・
 
前回の『容疑者X~』が
ガリレオ(天才物理学者)対天才数学者の構図だったので、
今回も、女科学者か何かだと思っていたら
それが、それが、普通の主婦で。
 
物語の冒頭で、あぁ、もぅこれは
こいつが犯人じゃーん!!っていう殺意まで描いておきながら
そのトリックがわからない。わからない。
 
だって、その主婦には鉄壁のアリバイがあるんですもの!!
 
それでも、物語は
その毒物混入方法(あ。今回の事件は毒物殺人ね。)をめぐって
ぐだぐだと続き・・・
 
いやぁ、やけに、この件、引っ張るなぁー。と思ったの。
 
まさか、犯人 こいつじゃないの?? みたいな・・・f^^。
 
その一方、独自に捜査を進める草薙刑事の行動は
全く 何の成果も生み出さないような気がして・・・。
 
 
甘かったですね。
 
いやー、そこはさすが東野圭吾さん!!
 
ちょっと超絶なトリックと、話の展開を そこに用意してくれてました。 お見事!!
 
 
「今度の敵は女」
 
でも、女の殺意の理由もわかる。
 
犯人であるはずの彼女が、事件後も冷静であった理由も分かる。
 
殺した夫の浮気相手に、平静に対処できる理由も分かる。
 
 
「今度の敵は女」
 
今度の敵は、女だったのかなぁ???
 
敵であるはずの女のさらに敵。
そこにこそ この物語の元凶があって、
だからこそ タイトルは『聖女』なのであり、
『救済』についても、読みきった後では一目瞭然!!
 
 
 
「もし虚数解でなければ」
彼は目に鋭い光を宿らせて続けた。
「おそらく君たちは負ける。僕も勝てないだろう。これは完全犯罪だ」
 
 
 
もしかすると この作品は
完全犯罪と、女の優しさ(優しさ?)を とくと楽しむ作品なんだろなぁー・・・。
 
今回の東野圭吾さん作品も
ちゃんと心にひっかかりました。
 
ここのところの東野圭吾さん、円熟味が増したというかなんというか、、、
 
今回の作品"も"、正直言って 断然"あり"!!
昔の東野圭吾作品に対する個人的見解は 少し見直していかなければいけませんね。てへ。