幻想的な日々。はまだ我の手にない。

演劇とテレビと音楽。お笑いと小説と映画。そして幻想的な日々はまだ我の手にない。 でもあなたのことを想ったり。あなたの幸せを願ったり。詩を書くのも好き。ほんとはもっと明るく楽しい人生を送りたいだけなのに。。。難しいです。男の子でも女の子でもそんな年頃なのかもしれません。

イヌの日(阿佐ヶ谷スパイダース)

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去年観た『LAST SHOW』にものすごい衝撃を受けて
それから、なぜかこのお芝居だけは一人で観に行こうと決めている阿佐ヶ谷スパイダース
(正確には長塚圭史君のお芝居。)

平日にも関わらず観に行きました。
シアタードラマシティー

作品は『イヌの日』

どうもこの作品は6年前の再演だそうで
再演に当たって改訂も施されているという。

正直、感想を一言述べるとすると
長塚作品はやっぱ凄い。
凄いというか、実際は感想を述べるだけの言葉を僕にはうまく見つけられない。
難しい・・・。
難しいではないな。
なんかねぇ。奥が深い。深すぎて・・・。
だから、ちょっと簡単には言葉には出来ないです。
ごめんなさい。

内容は
自宅の裏山にある防空壕に15年以上もの間、小学生の同級生達4人を監禁しているという
かなり衝撃的な話。
暴力もあるし、差別もあるし、なんとなく世界は少しずつ少しずつ壊れてきていて
誰もが少しずつ少しずつ狂ってきていて。
でも、監禁されて閉じ込められてるはずの監禁されている側の人たちの心はいつまでもピュアで。
監禁している側の人の方が苦しみを多く抱えているような気がして。

胸にキリキリくるのは
全ては愛からきているのかなぁ。と思ったりして。
表現の仕方は大幅に歪んでいて、それははっきりと間違っているのだけれど
どうしようもなく
どうしようもない愛があって、それをうまく表現出来ないためにもがき苦しんでいる
中津。
そしてそのお母さん。

苦しい。
ほんとに苦しいお話。


「イヌの日」って
英語で「dog days」。
- 英語では、七月初めから八月中旬までの盛夏の頃をこう呼ぶのだそうだ。(パンフレットより)

夏のヒリヒリと焼ける灼熱の太陽の下で
ひんやりと涼しい防空壕の中で
こんな悲しい物語が展開されているのかと思うと
また、少し悲しくなったりしてしまいました。




役者さんとしてはねー。
やっぱヤッシー八嶋智人君は、やっぱさいこー!!
(「やっぱ」を2回重ねているところに、八嶋君のさいこーさを改めて汲んでちょーだい!!笑)
もーぅ、やっぱあの演技には すんごい引き込まれるし、大いに笑わせてもらえました。
あっ。あと中山祐一朗君ねー。
中山祐一朗君もやっぱさいこー!!
もぅなんでかよくわからんけど、監禁されているという状況の
本人は絶対そうは思ってないんだけど、端から見るとものすごく切ない感じがねー。
ひしひし伝わってきて、胸が苦しくなりました。

そしてそして、この背格好がちょうど同じくらいのこの2人が共演しているという奇跡
(いやー、正直言うと、この2人、今までに共演があったかどうかはよく知らないんですが・・・f^^)に感服。
パンフを見てみると、この2人。
世代もちょうど同じじゃーん!!
もぅ、なんかそれだけでもすごいなぁと思いました。

次は八嶋君が所属する劇団カムカムミニキーナに中山君が客演するとかないかなー!!って
勝手に想像して、一人、悦に入ってしまったり。しましたよ(笑)


そんなところ。
感想、難しいとか書いておきながら長々書いてしまった。

でもねー。ほんとによかったの。『イヌの日』。

さっき、192ページもあるパンフ(それって、もぅ本じゃん!!笑)を読み終わって
しばらくはまだ「イヌ」モード!?

うーん。そろそろ現実に戻らなきゃ。うきゃ。