幻想的な日々。はまだ我の手にない。

演劇とテレビと音楽。お笑いと小説と映画。そして幻想的な日々はまだ我の手にない。 でもあなたのことを想ったり。あなたの幸せを願ったり。詩を書くのも好き。ほんとはもっと明るく楽しい人生を送りたいだけなのに。。。難しいです。男の子でも女の子でもそんな年頃なのかもしれません。

18年目の学園祭~大人計画フェスティバル~(NHK)

先週、NHKで放送していた特別番組。
『18年目の学園祭~大人計画フェスティバル~』

大人計画
言わずと知れた松尾スズキ主宰の劇団。
阿部サダヲクドカン(宮藤官九郎)や猫背椿さんや近藤公園君や荒川良々君など
なんか超個性的な俳優さんがいっぱい揃った人気劇団。

その大人計画がこの夏、廃校になった校舎跡で大規模な学園祭をすることは話に聞いてた。
それをNHKが特別番組で特集するという。

ビデオに録って観ましたよぉ~。今日。

でも のっけから 大沢たかお君が夜道を歩いてる・・・。
あれぇ?

そしたら自身のナレーションで
「十何年ぶりに再会する大人計画。十何年間、僕は大人計画を避けていた。十何年前、僕は大人計画に1年半だけ所属していたことがある」とか言っている。


えぇ~!!まじ~!!


あの大沢たかお大人計画にいたのぉ~!!
まじ?まじ?びっくりしただわさぁ。
全然キャラ違うじゃん!!
ほんとかいな?ほんとかいな?って思ってると。

松尾スズキ阿部サダヲクドカンが当時の思い出を語りだす。


「送られてきたオーディションの写真が蝉に似ていて。。。顔で決めました。」
「当時はもっと華がなかった」(By 松尾スズキ)

「全然目立たなかった」
「稽古場所をいっつも間違えたりして、全然稽古に来なかったなぁ」(By クドカン)

そして阿部サダヲ
「オーディションに1時間も遅れてきたので非常に印象に残っています。しかもみんな私服で来ているのに1人だけジャージで来て、もぅすでに1回、体を動かしてきたみたいにしてやってきた」とか

他の劇団員は
「大沢君はほんとは人を笑わしたいんだけど、笑われていることを気にしていた」とか
大人計画って入ってみると案外毒がないんだね。って毒づいていたのを思い出す」とか言ってる。

結構、冷たい発言。

大沢たかおの当時の芸名は大沢蝉之介
顔が蝉に似ているのと オーディションで蝉の動き(鳴き真似だけでなく柱に止まるなど)が非常に似ていたので
松尾スズキが名づけたらしい。

大沢はナレーションで
「でも、大人計画では僕の居場所はなかった」と言う。

大沢の同期は 阿部サダヲ猫背椿正名僕蔵。そして宮崎吐夢 という超個性的な面々。
その中で頑張っていたのだと。

しかし、彼らの初舞台となるお芝居で大沢だけは役をもらえなかった。
なぜ?大沢だけ役を与えなかったのか?という問いに松尾は答える。
「彼の初舞台は絶対、蝉の役だと思っていたので。そのお芝居は冬の話だったので蝉がでてくる場面がなかったから」と。

宮崎吐夢は言う。
「彼は始め、ロボット町長の役をもらっていたのです。でもちょっと演技をすると松尾さんがもぅいいと。ロボットなのに胸板が薄すぎると。そんなん仕方ないじゃないですか!?でも松尾さんは結構厳しく言っていましたね。」

そんな事件を経験し、大沢の心は徐々に大人計画から離れていく。
そして1年後、決定的な事件が起きる。
1年後輩にオーディションに通った新人に松尾が杉村蝉之介と名付けたのだ。

大沢はそれで大人計画を辞める決心をしたらしい。

松尾はそれについてこう話した。
「僕は単に1つの劇団におんなじ名前の役者が2人いてもおもしろいんじゃない?って思ってつけただけなんですけどねぇ~」。


その後、大沢は映画の道へ。
そして、大人計画は小劇団界の雄と成長し 互いに交わることなく年を重ねた。


互いに交わることのない大沢と大人計画
でも数年前。
世界の中心で愛をさけぶ」で大沢とクドカンは共演。

クドカンはその時のことを
「大沢の芝居はその時、初めてみたのに等しいんですよね~。稽古に全然来なかったから。結構いいお芝居をするとその時初めて気付いた」と語る。

また、去年(?)
「陽気なギャングが地球をまわす」で
大沢は松尾と共演。
大沢はその出演オファーに対しては非常に悩んだと言う。
だって自分が逃げるようにして去った劇団の主宰との共演。
そりゃぁ、悩まない方がおかしいって。
でも、共演してみたら不思議なほどやりやすかったと感想を言う。


そんな大沢が十何年ぶりかで大人計画に会いに行く。
十年以上の時を越え、やっと大人計画と向き合えた大沢たかお

エンディングステージの前の楽屋前。
このシートの向こうにみんながいる。

他人のことながらドキドキしたさぁ~。

シートをくぐる大沢たかお
少しみんなと距離感を取って。
気付く劇団員。
「おぉぉ~、蝉之介ぇ~」気さくな呼び声。

わぁぁ~。十何年ぶりの再会。
逃げた大沢たかおを温かく迎える劇団。

えぇなぁ~。やっぱ1年半の短い間とはいえ
やっぱ苦楽を共にした劇団員っていうのは家族と一緒なんだぁ。

でもエンディングステージはもぅすぐ始まる。
「もぉ~、こんな忙しい時に遊びにきやがって」と毒づく笑顔の松尾スズキ

温かいなぁ。いいなぁ~。
そして 十何年間もの間、大沢たかおの胸にひっかかってたものが溶けていく。
みんなの温かさによって。
変に構えない 大人計画の優しさによって。




ほんとテレビとはいえ いい番組観たなぁ~と思ってた矢先。
最後の最後にテロップ出現!!
















大沢たかおについては完全にフィクションで、大人計画についてはノンフィクションです」



ぬぁ、ぬぁにぃ~!!フィクションかよ!!




や、やられた。か、完全にやられた。
天下のNHKと大人計画大沢たかおに。

ま、まさかこのドキュメンタリータッチの番組がフィクションとは思いもしなかった。
完全に信じ込んでいたおいらはアホ!?

す、すごいぜ!!NHK。
す、すごいぜ!!大人計画

こ、これが大人計画の怖ろしさか!?
ほんとすごいものを観た。

ほ、ほんとすごいっす。NHK!!


追記

それでも、もしかして大沢たかお大人計画に所属していた過去があるのじゃないかと
ネット検索してみたおいら。

そしたら、みんな騙されたぁ~!!っていう感想・・・。
そういう事実は全くないらしい(爆)。

やっぱ すごいな。NHK!!

そのうち、誰かの誰かさんのご意見。
「そういや、みんな役者さんじゃーん!!」

妙に納得♪
そういや、みんな役者さんじゃーん!!

観た人はみんなびびるだろうなぁ~f(^^)。