今日もまたさよならを繰り返す
度数の低いアルコールで
酩酊しながら
微妙な季節の月をみる
犬に吠えられる
邪悪な心を見透かされたんだ
きっと
そんな世紀を過ごしてきた
ボクとキミとは他人だから
春に散った
去年の吹雪はすぐに忘れる
心配事なんて
その程度のこと
音と諦観だけが残って
簡単な悟りに我を忘れる
いつか
来年か再来年
桜が咲いたら
思い出してくれたら嬉しいな
そしたら今日の言いようのない切なさも
たまたま住んだ
この星の
歴史の泡に包まれて
静かな温もりの身近な糧になるでしょう
今日だけは
キミが好きだった