幻想的な日々。はまだ我の手にない。

演劇とテレビと音楽。お笑いと小説と映画。そして幻想的な日々はまだ我の手にない。 でもあなたのことを想ったり。あなたの幸せを願ったり。詩を書くのも好き。ほんとはもっと明るく楽しい人生を送りたいだけなのに。。。難しいです。男の子でも女の子でもそんな年頃なのかもしれません。

『ゴーストライター』(2015 フジテレビ)

イメージ 1
 
 
 
「私がいないと何にも出来ないくせに。」
 
 
今日はもう1件、投稿。
 
前回のクールのドラマで
観てたんだけど、感想を書けていなかった作品について。
 
 
主演:中谷美紀
助演(?準主演?):水川あさみ
 
これが、正直、前回クールのドラマでは
一番とも思えるほど、珠玉の作品で。
 
ウロボロス』とか『銭の戦争』とか、秀逸な作品は他にもあったけれど・・・
ウロボロス』とこの作品で確かに甲乙はつけがたいけれど。
 
中谷美紀さん(天才小説家と称される人気作家:遠野リサ役)と
水川あさみ(そのゴーストライター:川原由樹役)の女性の確執、話の展開、作家の苦悩、
なんだかヒリヒリする展開に、
やっぱり中谷美紀さんの演技力がハンパなくて。
水川あさみさんの演技もそれに呼応するかのように、ハンパなく かなりよかったですv^○^v)
 
こわかったね。
 
切なかった。
 
心が痛みを感じるほど。
 
作家さんってここまで命を削っているのか。
 
作家性って突き詰めると
ここまで魂をえぐられるんだね。
 
挿入歌になってた androp (すみません。今まで知らなかったんですけど。)の♪Ghost も
作品のオーラにぴったりだったし、
その他BGMも、心をヒリつかせるのに十分なほど
作品のテーマにぴったりだったと思います。
 
とにかく、作家をテーマにしているだけあって、
作家性が高い作品だなぁ。と思って。
 
で、作家性が高い作品になると
そこには何故か、心を揺らす、"希望"とか"絶望"とか
"苦悩"とか"挫折"とか、"幸福"だとか"羨望""嫉妬""優越感""劣等感"、
そんな悲喜こもごもないろんな感情が綯交ぜになって
襲いかかって、
観ているこちらまで、心をえぐられるような。
 
それが悪い意味ではなく、いい意味で
心に刺激を与えてくれるというか。なんというか。
 
うまく言えないんですけど、
惹きつけられる作品だなぁ~、と。
 
 
視聴率はあんまりよくなかったみたいで。
なんだかそれが、すごくもったいないな、と思って。
 
観てない人はレンタルでもなんでも。
とにかくお勧めの作品です。
特に、活字好きな人には・・・ネ。ぜひ。
 
 
「書くことが苦しいと思ってたけど、違った。
苦しくて仕方がないから書くのよ。」
 
「ようやく気付いた。
私にとって書くことは苦しみや悲しみを吐き出すことだ。
私の苦しみは書くことでしか癒されない。
書かなければ私は生きていられない。」
 
 
やっぱり、中谷美紀さんはほんとにすごい!!
まぁ、それだけでも一見の価値ありの作品です。
珠玉ですね。
 
かしこ。