「私がいないと何にも出来ないくせに。」
今日はもう1件、投稿。
前回のクールのドラマで
観てたんだけど、感想を書けていなかった作品について。
「ゴーストライター」
主演:中谷美紀
助演(?準主演?):水川あさみ
これが、正直、前回クールのドラマでは
一番とも思えるほど、珠玉の作品で。
『ウロボロス』とか『銭の戦争』とか、秀逸な作品は他にもあったけれど・・・
『ウロボロス』とこの作品で確かに甲乙はつけがたいけれど。
中谷美紀さん(天才小説家と称される人気作家:遠野リサ役)と
なんだかヒリヒリする展開に、
やっぱり中谷美紀さんの演技力がハンパなくて。
(水川あさみさんの演技もそれに呼応するかのように、ハンパなく かなりよかったですv^○^v)
こわかったね。
切なかった。
心が痛みを感じるほど。
作家さんってここまで命を削っているのか。
作家性って突き詰めると
ここまで魂をえぐられるんだね。
挿入歌になってた androp (すみません。今まで知らなかったんですけど。)の♪Ghost も
作品のオーラにぴったりだったし、
その他BGMも、心をヒリつかせるのに十分なほど
作品のテーマにぴったりだったと思います。
とにかく、作家をテーマにしているだけあって、
作家性が高い作品だなぁ。と思って。
で、作家性が高い作品になると
そこには何故か、心を揺らす、"希望"とか"絶望"とか
"苦悩"とか"挫折"とか、"幸福"だとか"羨望""嫉妬""優越感""劣等感"、
そんな悲喜こもごもないろんな感情が綯交ぜになって
襲いかかって、
観ているこちらまで、心をえぐられるような。
それが悪い意味ではなく、いい意味で
心に刺激を与えてくれるというか。なんというか。
うまく言えないんですけど、
惹きつけられる作品だなぁ~、と。
視聴率はあんまりよくなかったみたいで。
なんだかそれが、すごくもったいないな、と思って。
観てない人はレンタルでもなんでも。
とにかくお勧めの作品です。
特に、活字好きな人には・・・ネ。ぜひ。
「書くことが苦しいと思ってたけど、違った。
苦しくて仕方がないから書くのよ。」
「ようやく気付いた。
私にとって書くことは苦しみや悲しみを吐き出すことだ。
私の苦しみは書くことでしか癒されない。
書かなければ私は生きていられない。」
やっぱり、中谷美紀さんはほんとにすごい!!
まぁ、それだけでも一見の価値ありの作品です。
珠玉ですね。
かしこ。