幻想的な日々。はまだ我の手にない。

演劇とテレビと音楽。お笑いと小説と映画。そして幻想的な日々はまだ我の手にない。 でもあなたのことを想ったり。あなたの幸せを願ったり。詩を書くのも好き。ほんとはもっと明るく楽しい人生を送りたいだけなのに。。。難しいです。男の子でも女の子でもそんな年頃なのかもしれません。

ソソソソ(遊気舎)

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遊気舎さん。

多分、その劇団の名前は
出身者さんの経歴などから
ある程度は有名なはず。

でも、今、現在の遊気舎さんが
どんなお芝居をやっているのか
追いかけているのは
そんなにいないんじゃないでしょうか!?


去年観た『ゲトゲト』がいいお芝居で
今年もまた遊気舎さんのお芝居を
観に行こうと思っていたんだけど、

先週はセレソンの『流れ星』を観て
今日のお昼は、初観劇のギンギラ太陽'sで。

今日の感想は
ギンギラ太陽'sの感想を書こうと思ってたんです。

夜に『ソソソソ』観るまでは。


全然。


お芝居とお芝居を比較して
優劣などは決めたくないけれど、
(だって、お昼のギンギラ太陽'sもいいお芝居だったんですもの。
だから、感想は後日改めて書きます!)
『ソソソソ』
観たあとに、
このお芝居の感想は
今日書きたい!
と強く心に思ったんです。


よかった。


先週の『流れ星』もよかったけれども
(だから、お芝居とお芝居を比較して、順番をつけることなどしたくはないけど・・・)
それでも、
個人的に今年一番よかったお芝居は?
って聞かれたら、
今日の段階で
遊気舎さんの『ソソソソ』って答えてしまう。



優しいお芝居なんだと思った。

設定とか
物語で泣かせるお芝居なのではなくて
お芝居に人柄というものがあるのなら
人柄で優しく包み込むお芝居なのだと思った。

前作『ゲトゲト』でも少し思ったことだけれど、
久保田さん(久保田浩さん)の書く
物語はとっても優しい。


「羽曳野の伊藤」(今作でも久保田さんは"羽曳野の伊藤"役で登場!)の
キャラクターで
オブラートには包んでいるけれど
その作品は、すごい優しさと愛情に満ち溢れていると思う。

人格がいいんだろうなぁー。

絶対、優しい人柄の人なんだと思う。

だって、
きっとそうじゃないと、
こんな優しい物語は書くことなんて出来ないと思うもん。



■おはなし■(公式HPより)

前略、お母さん。

元気にしてますか、僕は今、ある町にいます。普通の町です、普通の人達です、普通の田舎です。
あ、たまにおかしな人もいます。夏が終われば帰ろうかとは思っていたんですがもう少し先にしました。

どこかの田舎町に一人の女性が父親の死を期に静かに帰って来た。
そしてその家に再び風鈴が鳴りはじめた。いつの間にかどこかに行っていたはずの新しい母の風鈴・・・。
その母も何年も前に亡き人となっている。

都会の密集した住宅地やマンションでは暑さを和らげてくれるその音も
時として生活騒音として嫌われる場合もある

都会に疲れた人達が田舎に帰って来るのと同じようにその風鈴もまた田舎に帰って来た。
風を得た風鈴は“水を得た金魚”のごとく生き生きと囁いている。

風鈴の音と共に何かが鳴りだしたようです。もちろん僕のギターよりもかろやかに・・・


■作・演出■

久保田浩


■出演者■

西田政彦 魔瑠 小川十紀子 峯素子 石井正幾 宿南麻衣
羽曳野の伊藤

菊丸(おこちゅう)
近藤ヒデシ(COMPLETE爆弾)

や乃えいじ(PM/飛ぶ教室)

牧野エミ





僕の家族にも家族はいるんだと。

家族愛とかきょうだい愛(姉兄妹)とか
人々の愛が
いっぱいつまった素晴らしい作品。

それを
照明とか音響とか
そういった派手な演出はなしに
それでも心にしんみりと。

そんなところが
なぜか個人的には
とってもツボで。


惜しいと思ったところがひとつもなかった。

100点満点。

だから
遊気舎さん、久保田さんの作品は
とっても、大好き。



残念ながら、公演はきっと大阪でしか行われていない模様。。。

でも、DVDの発売はされるみたいです。

お芝居好きのあなたには
ぜひとも観てもらいたい作品。



大阪芸術館。
それはそれは結構、マイナーなホールだけれど
こんなとこでも
ほんと素晴らしい作品が上演される。


だから、観劇はやめられない。


『ソソソソ』
ほんと、いい作品でした。

次の作品も絶対に、観に行きます!



「これが夏休みならスタンドバイミーなんですが、今日はただの暑い秋の日です。」


「ほんまええ音やなぁ~。」




ソソソソ。ソソソソ。

風鈴の音が心に染みました。