幻想的な日々。はまだ我の手にない。

演劇とテレビと音楽。お笑いと小説と映画。そして幻想的な日々はまだ我の手にない。 でもあなたのことを想ったり。あなたの幸せを願ったり。詩を書くのも好き。ほんとはもっと明るく楽しい人生を送りたいだけなのに。。。難しいです。男の子でも女の子でもそんな年頃なのかもしれません。

『スマイル』(2009 TBS)

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この記事を
タイトル ありあまる富 で書こうか
どうしようか迷っていて。

それほど椎名林檎
主題歌♪ありあまる富 が名曲で。

ドラマの重要な部分では
この♪ありあまる富 が流れて
心にグッとささるんだ。

ギターのカッティングで始まるイントロ。
その歌詞世界も
なにもかも全て
心に訴えかけるものがあり、
聞くたびに、少なからず心が揺り動かされたりする。

名曲なんだなぁ。と思う。

椎名林檎は好きで
今までずーっと聴いてきたけれど
それでもこの曲が
彼女の一つの完成形なんではなかろうか!?
と。
幾許かの感動を覚えたりする。

しかし、
それでも この記事を
ドラマ『スマイル』の記事として
書くのは
椎名林檎さんの主題歌の力のみではなく
やはり
ドラマの内容自体に
心 動かされたりしたからだ。

実は重いテーマなんだよ。

1話目とかはね、
差別感情丸出しの刑事が出てきたりして
また安直な差別や暴力の描き方に
多少は不快感を感じたりしたんだけど・・・

今の世の中に
それほどあからさまな差別なんて存在しないよ。

こんなステレオタイプな差別の描き方で
優等生ぶられてもなぁー。

などと、
自分は、差別のある世界とは関係のない世界の人間なんだと
安直に決めこんでいたりしたから。

ほんとはどうかわかんないんだよねー。

それは、外国人労働者に対してであったり
犯罪者の家族に対してであったり。

中井貴一さん演じる伊東一馬弁護士が
自分の根幹に関わる事だから、ほんとは
松本潤君演じる日本人とフィリピン人のハーフ 早川ビトとは
関わりたくなかったというところや、
法廷で証人にたった花ちゃんが
実は「犯罪者の娘」であることを知り
傍聴人がどよめいたことに対して
それが差別、それが偏見なんだよと
訴えかけるところなど。

何が正義、何が悪。と
簡単に決め付けて
答えを押し付けるんではなく、
メッセージをなげかけ
一人ひとりの視聴者に問題提起を行う。

なんだか、そういう
作品の創り方に
すごく 真摯で誠実な作品の主張が見受けられてね。

心 撃たれたんです。

少なくとも
僕の心には 波紋が投げかけられたんです。



宅間さんの脚本。

でも、ラスト2回は別の方が書かれていて。

もしかすると
宅間さんの脚本ではラストの描き方は
全く違っていたのかもしれない。

バッド・エンディングになっていたのかもしれない。

それでもね。

それはそれでいいと思うんだ。

大事なのは、物語の結末ではなくて
物語の主張を
いかに視聴者が受け取るかということ。

そういう意味では
うまく言えないけど
何がしかの波紋が胸に広がった。

価値あるドラマだったと思います。




「過去はどうする事も出来ないから、せめていい思い出にすりかえて
 頑張って生きていこうっていう "知恵"みたいなもんだな。」


「ただいま」
「おかえりなさい」




ちなみに
失声症の少女、三島花ちゃんを演じた
新垣結衣がハンパなくかわいいです^○^

男性なら、それを観るだけでも
価値があるかも!?

なーんて、冗談(笑)


いいか悪いかは別にして
真摯なドラマ。
観なければいけないドラマなんだと思います。




「あなたの笑顔が大好きです。」