幻想的な日々。はまだ我の手にない。

演劇とテレビと音楽。お笑いと小説と映画。そして幻想的な日々はまだ我の手にない。 でもあなたのことを想ったり。あなたの幸せを願ったり。詩を書くのも好き。ほんとはもっと明るく楽しい人生を送りたいだけなのに。。。難しいです。男の子でも女の子でもそんな年頃なのかもしれません。

硫黄島からの手紙

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終戦の日


NHKの特番「日本の、これから」で憲法9条についての討論番組をやっていて。

憲法9条の改正は必要か?
自衛隊についてはどう考えるか?
・日本の国際貢献は?
集団的自衛権についてはどう考えるか?

などなど。

いろんな立場の人がいろんな立場から自らの考えを述べられていて
結構、議論が白熱していました。

第1部が 19:30~21:00 / 第2部が 22:00~23:30

正直、難しい問題なんですけどねぇ。

でも、こうして少しでも平和について、戦争について考える機会があるということは
それはそれで それだけでも意味があることではないのかと思われて
結局3時間ぐらい ずっとテレビを観てしまいました。


まぁ、いろんな意見があるんですね~。

例えば憲法9条についての議論でも
現実問題として現行の憲法9条は現実社会に合致していないから改正してこれを改めるべきだとか
やっぱり先の太平洋戦争の過ちを繰り返さないためにも憲法9条は絶対に改正すべきではないだとか。

例えば自衛隊についての議論でも
現実問題、他国から日本が攻められたらどうするの?
誰が守るの?
武力を持たないと謳っている憲法9条下なら、それならやはり自衛隊違憲なの?
とか。

一概に言うと
現実主義者や性悪説(他国から攻撃されるリスクを考える人)は改憲派
理想主義者は護憲派なのかな??


僕はというと、すんごい甘ちゃんの理想主義者ちゃんなので
ちょっとやっぱり憲法9条は変えてほしくないかなー。って思ったりしました。

心の中ではやっぱりずっと戦争反対だから。
いくらそれは単なる理想だけの考えだよ。って言われても
悲劇しか生み出さない戦争は もぅ2度と起こしてはいけないと思うし
その戦争に 少しでも近づく可能性のある事柄は絶対に避けたいと思うから。

多分、日本国憲法が掲げる平和主義・戦争放棄の条文は
今の現実問題と照らし合わせれば
矛盾も多いし、それこそほんと単なる理想の産物なんだと思うのです。
それこそ、ほんと 他国に攻められたらどうするの?なんだと思うのです。

でもねー。個人的な意見を述べるなら
この『平和主義・戦争放棄』って精神こそが
今の日本という国の重要な重要なIdentityじゃないのかなーと思うのです。
まぁ、元々この憲法はGHQが作ったんだよ。って言う人がいるかもしれないけれど
でも戦後、日本人が先の戦争の反省の上に立って
将来の大人たちに「戦争は2度と起こしてはいけない」と脈々と教えてきた精神。
戦後、ずっと引き継いで教えてきたからこそ、本当に日本人の精神になったと思うこのIdentity。

なんか憲法9条を変えることは
その日本のIdentityを失くしちゃうことじゃないかなーと思われて。
やっぱりどうしても変えたくないなーと思うんですよね。
すんごい個人的意見なんですけどf^^。

あぁ、あとはやっぱり
僕はこの『平和主義・戦争放棄』って精神に、なんかやっぱり誇りを持っていて。
この憲法を持つ日本だから
この憲法を持つ日本だからこそ、
世界に向けて本当の意味での平和のメッセージを放つことが出来るんじゃないのかと。
この憲法を持つ日本だから
この憲法を持つ日本だからこそ、
未来の子供達に向けても本当の意味での平和を教えていけることが出来るんじゃないのかと。
そう思ったりもするのです。



すんごい脱線した(爆)



えっとぉ。
今回の感想は、前回の『父親たちの星条旗』の時に予告した
昨冬公開のクリント・イーストウッド監督作品。

硫黄島プロジェクト 第2弾 『硫黄島からの手紙 です。

太平洋戦争末期の硫黄島での戦いを日本側からの視点で描いた作品。


ハリウッド映画でありながら全編日本語で
キャストもほとんど(主要キャストは全員)日本人が占めている異色作でありまして。

これがなんとも圧倒的な作品で。


全編に流れるのはやはり戦争の悲惨さ・無益さであり
その裏にはやはり(前作同様、いや前作以上に) "戦争"に対する明確な反対意志が込められているように思いました。


日本側の硫黄島の戦いを指揮した栗林忠道中将。そして日本軍将兵

彼らはきっと死に逝くことを覚悟して、それでも最期まで戦った。

それはきっと「御国のため」なんかじゃない。
それはきっと(『男たちの大和』の時も書いたけど) 日本に残してきた愛する人達のため。

硫黄島という前線で1日でも多くの米軍を足止めし
愛する人達が住む日本本土への攻撃を1機でも少なく被害を抑えるため。
愛する人達の安全のため。

彼らは戦ったのです。
自らの命を犠牲にして。
自らの命を犠牲にしてでも。


それは別に戦争賛歌じゃない。
戦争末期の優秀な指揮官・栗林忠道中将に対する畏怖や賞賛の声でもない。
アメリカ人とか日本人とか人種とか国境を超えて
戦争の悲惨さ・無益さを訴える、ただただ戦争への明確な反対意志を込めた作品。


心が痛かったです。
ただただ、圧倒的で。
ただただ、やるせなくて。


そして、この作品を
アメリカ人のクリント・イーストウッド監督が撮ったことが何よりただただ驚きで。


やはり、この映画は
僕らは絶対に観なくちゃいけない映画だと思います。


終戦の日の 今日だから
いつも以上に少しだけ 平和について意識をしながら。