えっとぉ~。
大崎善生さん。
僕、実は大崎さんの作品
『パイロットフィッシュ』も『アジアンタムブルー』も読んだんですけどぉ。
正直、この短編集の方がよかった。
(前述2作もよかったんですが、まぁそれ以上ってことで。)
特に前述2作とは違う女性視点の2作。
『八月の傾斜』
『孤独か、それに等しいもの』
この2作については 久々に読んでて 胸に来るものがありましたね。
自分にとって一番大事な人の存在。
その人を失う喪失感。
そこからの再生。
再生。
それは過去に決別するという意味ではないのだと思う。
自分にとって一番大事な人は一番大事な人としていつまでも心に残る。
いつまでも心に残るのだけれども それでも次の1歩を踏み出す勇気。
あの~、強くて優しい物語です。
あなたにとって 一番大事な人とは?
僕にとって 一番大事な人とは?
そんなこと考えて読んでいると 次から次へといろいろと考えさせられて。
もしあなたにとって大事な人がいるのなら 是非この本を読んでみてほしい。
そしてその大事な人の ほんとの大切さを改めて確認してほしい。
僕もきっと ずっとずっと大事な人のことを想って生きていくんだろうな。
だから。
でも。
それがいいとか悪いとかではなく。
それでも人生は続いていく・・・。
僕も強く優しく生きていけたらいいな。
そんなことを思った いい作品でした。
ほんとに優しい物語ですよ。
『孤独か、それに等しいもの』
そんな年頃ですかね ^^。