幻想的な日々。はまだ我の手にない。

演劇とテレビと音楽。お笑いと小説と映画。そして幻想的な日々はまだ我の手にない。 でもあなたのことを想ったり。あなたの幸せを願ったり。詩を書くのも好き。ほんとはもっと明るく楽しい人生を送りたいだけなのに。。。難しいです。男の子でも女の子でもそんな年頃なのかもしれません。

『ナオミとカナコ』(2016 フジテレビ)

イメージ 1




原作、奥田英朗さんの本なんですね。

視聴率はあんまりよくなかったみたいだけど、
正直、圧倒的に面白かったよ。

DV夫の暴力から逃れるために、
また、DV夫の暴力に苦しむ親友を助けるために
共謀して、殺人を犯す親友2人の物語。

夫を殺すまでの過程については
なんだか、ご都合主義のような感じが大いに感じられたけど、
それって後半の展開に
とっても必要な伏線で・・・

後半、ドキドキした。

この作品って真骨頂は
後半の2人の"追い詰められよう"なんですね。

素人2人が考えた完全犯罪計画。
一見、うまくいくように見せかけて
実はやっぱり、計画は穴だらけで。

共犯者となることで、親友以上の絆で結ばれる2人。

"不幸"から、ひと時の"幸せ"を得て、
でも それは ほんとに"幸せ"なんだろうか?

怖い話のようでいて、
絆で結ばれた2人が
なんだかとってもセツなくて・・・

あぁあぁ、
なんだか物語の本質を
前半は完全にミスリードされて
後半に強烈に突きつけられる。

すごい物語だなぁ~と思いつつ。

奥田英朗さんの原作に
なんだかほんとに感服させられた
特別、高度なドラマ作品でした。



そして、そんなハイレベルな物語を
さらに高い次元に引き上げたのが
出演する役者さんの演技!!

親友:ナオミとカナコを演じたのが
広末涼子(さん)と内田有紀(さん)。

ほんとに、二人ともすごかったねw(゚○゚)w

共演は初めてだという話でしたが
2人とも、女優としてのスキルが高いんだもん!!
演技力抜群だし、
見た目はまだまだ若いけど^^、
安定感もあって、
格はもうトップクラスだと思うんですよー。

いいもの、みた!って感じw。

加えて、
DV夫役+もう一役(ネタバレになるので敢えて伏せて^^)の二役を演じた佐藤隆太くん。
2人を助ける中国食品輸入会社の中国人経営者を演じた高畑淳子さん。
2人を執拗に追い詰める、DV夫の姉役の吉田羊さん。

それぞれ、演技レベルが相当高くて・・・。

特に、高畑淳子さんですね^^。
もぅ、高畑さんの演技レベルは (「Dr.倫太郎」の時にも書いたけど、)
あまりにも レベルが高すぎて、それはそれは恐ろしいぐらいです(笑)


一話一話見てたら、そうではないかもしれないけど
これ、一気に入り込んでみたら
相当すごいから!!

うーん。
やっぱり、広末涼子内田有紀って
レベル高いと思うんだけどなぁ~。

個人的に、ほんと "有" な 作品でした。


「いっそ二人で殺そうか、あんたの旦那。」

「逃げよう。そして生きよう。」