幻想的な日々。はまだ我の手にない。

演劇とテレビと音楽。お笑いと小説と映画。そして幻想的な日々はまだ我の手にない。 でもあなたのことを想ったり。あなたの幸せを願ったり。詩を書くのも好き。ほんとはもっと明るく楽しい人生を送りたいだけなのに。。。難しいです。男の子でも女の子でもそんな年頃なのかもしれません。

『螺鈿迷宮』(海堂尊)

イメージ 1
 
 
 
 
ちょっと忙しくて読むのに時間がかかってしまいましたが。。。
 
螺鈿迷宮』
 
チーム・バチスタの栄光』から続く、海堂尊さんの田口・白鳥シリーズの作品は
第4作『イノセント・ゲリラの祝祭』まで読んでしまったので、、、
 
ここらで田口・白鳥シリーズ以外の
桜宮サーガを体験したくて
手に取ったのが、この作品。
 
舞台は桜宮市の闇の歴史を一手に担ってきた
碧翠院桜宮病院。
今作のテーマは「終末期医療」と「死」。
 
登場人物にキャラ立ちさせて、ニックネームをつけて
物語を進めていく方法は、チーム・バチスタシリーズと
おんなじ感じでしたが。。。
 
語り部は、新キャラの天馬大吉くん。
だけど、最後はやっぱり
お決まりのAi(オートプシー・イメージング)でした。(こればっかw)
 
まぁ、とにかく海堂尊さんは、Aiのことを
何度も何度も、言いたいのだな。ってことだけはわかった。
 
それは別に悪いことではないのだけれど、
先に読んだ『イノセント・ゲリラの祝祭』が
少し、その主張が前面に出すぎていて、
"もうこれは小説の態を成していないな"とも思えたので
作者の刊行歴の中では、まだ序盤に出版された今作品は
純粋に小説として読んでも 楽しめる作品でしたv^○^v 
 
で、もうひとつ。
田口・白鳥シリーズ以外の桜宮サーガ作品を読んだ!!ということが
貴重な事実なのでありまして・・・f^^
東城大学を外から見てみる。
同じ事象を違う角度から見てみる。
そうすればまた、何か新たな発見が生み出されるかも。
 
そう考えると、やっぱり
桜宮サーガ作品をいろいろ読んでみるのも楽しいのかもね。
 
「― 死は万人に平等であるべきだ。」
 
螺鈿迷宮 ― 蝸牛が燃える。
そのクライマックスへの展開は
ある意味、圧巻です。
 
また、他の桜宮サーガも読んでみよーっと☆