ちょっと忙しくて読むのに時間がかかってしまいましたが。。。
『螺鈿迷宮』
『チーム・バチスタの栄光』から続く、海堂尊さんの田口・白鳥シリーズの作品は
第4作『イノセント・ゲリラの祝祭』まで読んでしまったので、、、
ここらで田口・白鳥シリーズ以外の
桜宮サーガを体験したくて
手に取ったのが、この作品。
舞台は桜宮市の闇の歴史を一手に担ってきた
碧翠院桜宮病院。
今作のテーマは「終末期医療」と「死」。
登場人物にキャラ立ちさせて、ニックネームをつけて
物語を進めていく方法は、チーム・バチスタシリーズと
おんなじ感じでしたが。。。
語り部は、新キャラの天馬大吉くん。
だけど、最後はやっぱり
お決まりのAi(オートプシー・イメージング)でした。(こればっかw)
まぁ、とにかく海堂尊さんは、Aiのことを
何度も何度も、言いたいのだな。ってことだけはわかった。
それは別に悪いことではないのだけれど、
先に読んだ『イノセント・ゲリラの祝祭』が
少し、その主張が前面に出すぎていて、
"もうこれは小説の態を成していないな"とも思えたので
作者の刊行歴の中では、まだ序盤に出版された今作品は
純粋に小説として読んでも 楽しめる作品でしたv^○^v
で、もうひとつ。
田口・白鳥シリーズ以外の桜宮サーガ作品を読んだ!!ということが
貴重な事実なのでありまして・・・f^^
東城大学を外から見てみる。
同じ事象を違う角度から見てみる。
そうすればまた、何か新たな発見が生み出されるかも。
そう考えると、やっぱり
桜宮サーガ作品をいろいろ読んでみるのも楽しいのかもね。
「― 死は万人に平等であるべきだ。」
螺鈿迷宮 ― 蝸牛が燃える。
そのクライマックスへの展開は
ある意味、圧巻です。
また、他の桜宮サーガも読んでみよーっと☆