売れ行きが好調で、Part2 も出版されてますが
内容が面白くて、2冊とも読んでしまいました^^
『歴史が面白くなる 東大のディープな日本史』
"東大の"ディープな日本史というタイトルになってますが
内容は、東大の日本史入試問題を
時代ごとに何問か取り上げて
それを解説しつつ、
少し深い視点で著者の歴史認識を著した本になっています。
面白かったんだなぁ~。これが。
東大の日本史入試問題の面白さもあるのだけれど
歴史をこうして深く考察していくと
今まであんまり見えていなかった歴史の奥深さが
納得とともに、すんなり心と頭に刻まれていくというか、なんというか。
やっぱり、歴史って
単なる暗記科目ではないのです!!
深く洞察して、歴史の事象を論理的に組み合わせて、
過去からの連続。
歴史の事象には、そうなるべき必然があって、
だから 現代を生きる私達は
歴史から学ばないといけないことも非常に多くて、
だから もっと深く歴史を考察していけば、
この世の中は もっともっと面白くなって、、、
ただ一つ、残念なのは
出来れば、こうした歴史の学び方を
中学生とか高校生の時とかに誰かに教えてほしかったなぁ~。
という点だけでf^^。
もしくは、これは
大人になったからこそ わかる面白さなのかな??≧▽≦
そして この本で私が一番感銘を受けたのは
近代史の大日本帝国憲法の章。
正直、この本の近代史の部分だけは、他の時代の解説と、少しトーンが違っていて・・・
著者の熱さ、著者の独自の思想が 色濃く反映されているような気がします。
実は、著者は"東大日本史入試"の解説本の態を借りて
この部分の主張を、書に著したかっただけじゃないかな?っていう気すら
私にはしています。
「民主的」ではないといわれる大日本帝国憲法ですが、
実はその根柢の思想には、十分に「民主的」な思想が含まれていた。
問題は、ただその「民主的」な思想を、「民主的」に運用することが出来なくなってしまっただけで、、、
現代を生きる私達は、本当に「民主的」な運用ができているのか?
歴史を単に"過去の出来事"として捉えるのではなく、
現代に脈々と受け継がれている"過去からの文脈"として認識することが大事だと思うのです。
大人になったあなたにこそ、お薦めできる一冊です。