その昔、決して宗教と対立した概念ではなかった科学が、
神を信じ、神の領域に近づこうとした結果、
今日、歴史に残るような偉大なる発見を行ってこれたわけだが・・・)
いかに宗教と戦い、宗教と決別したか。
この本は、それを主眼に
読みやすく書かれたキリスト教と科学(主に物理学)の解説本です。
へぇ~、三田さんってこんな本も書くんだー。
って興味から、
初めはこの本を手に取ったわけではありますが・・・
三田誠広さん。
芥川賞作家で、その受賞作『僕って何?』を読んだ。
その他も、『ペトロスの青い影』『春のソナタ』も読んだけど、
何より、今まで私が読んだ小説の中で
一番心に響いた ― 心のベストテン第1位の小説
(だから、三田さんは私にとっては特別な作家さんです。)
そんな三田さんが、
こんな科学の解説本みたいな理系チックな本を書いてはったのが、ものすごく新鮮で・・・
(すみません。僕の中では、思いっきり"純文学の人"って頭だったのでf^^)
おもしろく 読ませてもらいました。
西洋では、キリスト教のような絶対的神の宗教があったから
神の領域に近づこうとして、科学が発達した。
日本や中国は、多神教の国で絶対的な神がいなかったから
科学が発達しなかった。
確かにそれはあるのかと思う。
興味ある方は一読してみては。
たまには新書も
おもしろい本もあるもんですね^^