幻想的な日々。はまだ我の手にない。

演劇とテレビと音楽。お笑いと小説と映画。そして幻想的な日々はまだ我の手にない。 でもあなたのことを想ったり。あなたの幸せを願ったり。詩を書くのも好き。ほんとはもっと明るく楽しい人生を送りたいだけなのに。。。難しいです。男の子でも女の子でもそんな年頃なのかもしれません。

トナカイを数えたら眠れない(MONO)

イメージ 1
 
 
 
 
実は先週の金曜日に会社帰りに観に行ったのですが・・・。
 
MONOさんの「トナカイを数えたら眠れない」
 
にしても、
土田さんがMONOさんに書く本は
ほんとよく出来てるなぁー。とつくづくよく思うのです。
金替さん、尾方さん、水沼さん、奥村さん。
もち、同じ劇団で結構長いこと一緒にお芝居を作り上げてきている関係性だから
それぞれの個性、持ち味なんかは
完璧に把握しきっているという安定感もあるのでしょうけど。
 
それにしても、皆さんをよく活かす本を
こうも平均点高いレベルで紡ぎだしてくるよなー。
 
まずは、それに脱帽☆
 
 
今回のお話は、
「クリスマスを祝わないこと」を毎年の恒例行事として
クリスマスイブに、いつものペンションに集まる
元ボート部の先輩・後輩のお話。
そこに同じくその恒例行事に毎年つきあう
ペンションオーナーの姉、妹と今年初めて参加する姉の旦那。
 
クリスマスだからって、特別なことはしない!!
 
そんなノリで、トランプゲームに興じる面々。
 
と そこへ 突然、
きちんとデコレートされたクリスマスケーキを持った男が現れて・・・。
 
ケーキを食う?食わない?
食べたらクリスマスを祝うことになるんじゃないの?
クリスマスケーキと思わず、ただのケーキと思えば、
それはクリスマスとは関係のないただのケーキと言えんじゃないの?
 
などなど、「クリスマスを祝わないこと」をめぐって大論争。
 
それが次第に 話はだんだん、あらぬ方向に転がっていって。
 
 
 
あー。普通におもしろいなぁー。と思っていた前半。
 
それが途中で 急に、雰囲気 変わるんだもん。
ピリッとした。
 
昔の思い出は、昔の思い出として、
人間、変わることもあれば変わらないこともある。
 
昔の友達だって、会っていない時間が多くなればなるほど
その間はそれぞれの人生を歩んでいるわけで。
だから、当然、価値観などもだんだんと乖離していく理由もわかる。
それが悲しかったり、切なかったりもするけれど・・・
でも、また、昔話に花が咲いたりしたら
離れてた時間なんて まるでなかったかのように
距離が縮まるのも やっぱ昔の友達っていう関係性で。
 
なんか最後は、祝わないはずのクリスマスの話なんかして。
いいなぁー。と思った。
 
変な目的ではあるけれど1年に1回は集まって、
こうしてお互いのこと(変わってしまったこと、変わらないこと)を確認し合える関係性って。
 
ちょっと羨ましい・・・。
 
 
もうひとつの話の軸の
姉妹の関係については、もう少し複雑で
難しい面もあったけれど
全体的には、MONOさんらしい(土田さんらしい?)
笑えて、けれども ちょっとビターな
そんないい塩梅の良作に仕上がっていたと思います。
 
 
次回は少し間が開いてしまうんですね。
 
まぁ、気を長くして 次回作も楽しみに待つことにします♪
 
 
「もぅ違うんだなぁ。昔とは。」
 
 
最後は、金替さんのセリフ。
MONOさんの役者さん、 やっぱいい役者さん揃いですよねぇ~ ☆☆☆