『イニシエーション・ラブ』(乾くるみ)
どこぞやの本屋にて
これはすごい!!ってPOPがたっていたんだなぁ~。
ラスト2行で
物語が一変してしまうよ。って。
でも、表紙を見たら
ピンク色基調の特にミステリックでもない装丁。
でも、帯を見たら
「評判通りの仰天作。必ず二回読みたくなる小説などそうそうあるものじゃない。」 と。
背表紙の説明文、読んでみました。
僕がマユに出会ったのは、代打で呼ばれた合コンの席。
やがて僕らは恋に落ちて・・・。
甘美で、ときにほろ苦い青春のひとときを瑞々しい筆致で描いた青春小説 ― と思いきや、
最後から二行目(絶対に先に読まないで!)で、本書は全く違った物語に変貌する。
「必ず二回読みたくなる」と絶賛された傑作ミステリー。
ふーん。
ラスト2行で、そんな物語を一変させる文章って
いったいどんな一文なんだ?
と思ったのがきっかけ。
他の書店でもみたんだよなー。
これはすごい!!っていうPOP。
読まざるを得ないでしょ。
ここまですごいと言われたら。笑。
ってことで
かなりワクワクしながら
読んでみました^^。
作家の乾くるみさんが理学部数学科卒というのにも
ちょっと親近感を持ちつつ・・・。
説明文通り、僕とマユの恋愛小説。
大学生の恋なんて、こんなもんだなー。と思いつつ。
社会人になって、すれ違いが生まれつつ・・・。
あぁ、なんか普通の ― 普通って言うか、こんな凡庸な恋愛話
ラスト2行でひっくり返せんのか??
そんな疑問も抱きつつ・・・。
でも、最後の最後でひっくり返すって言ってんだから
なんかすごい仕掛けがあるんだろう。
先に読んだら、おもしろさが半減するから
意地でもラストは最後までのお楽しみ♪
なーんてことも思いつつ。
でも、
全然、仕掛けっぽい話も含まれてないしなー。
伏線なんて張れてんの?
ってか、
いまいち、この話を
2回読もうとは思わないんだよなー。
なーんてことも思いつつ。
ごめんなさい・・・
正直、この話を読んでる途中の感想は
こんなもんだったんですよ。
甘い私。
なーんもわかってない(爆)。
そして凡庸な恋愛小説は
ラストに向かって邁進中・・・。
途中、ちょっとつまりながら
私もついに最終ページへ。
あと10行。
あと9行。
あと8行、7、6、5、4、3、
2、
わぁ~。 w(゚○゚)w w(゚○゚)w w(゚○゚)w
(読了) や、やられたよ。
そ、そっかぁ~。
そういうことかぁ~。
凡庸な恋愛小説が
ラスト2行を読んだとたん
急に ぼわっと
(はい。完全に擬態語で表すならば、それは「ぼわっと」です^^)
おもしろさがこみ上げてきて
普通に読んでたいろんなシーンが、
実は 絶妙な 絡みの中で成り立っていたんだと。
急に おもしろくなったんですv^○^v
甘かったのはこちらの方だー!!
確かにこりゃぁ、2回読んじゃうかも♪
だからあえて詳しい内容はここには書きません。
興味ある人は読んでみて☆
(っていうか、読んだ人はこれ、途中で気付いてたのかなぁ~。)
ぼわっとおもしろくなるこの感覚・・・。 ちょっとやっぱすごかったですね ☆*(^∇゜*)
「イニシエーション・・・・・・通過儀礼ってこと?」
「そう。子供から大人になるための儀式。」