幻想的な日々。はまだ我の手にない。

演劇とテレビと音楽。お笑いと小説と映画。そして幻想的な日々はまだ我の手にない。 でもあなたのことを想ったり。あなたの幸せを願ったり。詩を書くのも好き。ほんとはもっと明るく楽しい人生を送りたいだけなのに。。。難しいです。男の子でも女の子でもそんな年頃なのかもしれません。

乱暴と待機(劇団、本谷有希子)

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久々の演劇カテゴリー。

実はこれ
ゴールデンウィーク前にビデオ(DVD)で観てた作品なんですが。。。


劇団、本谷有希子乱暴と待機


そうですね。
以前、『腑抜けども~』のレビューを書いたんですが
ほんとはその時に
一緒にこの作品も購入してたんです。

観るの遅くなっちゃいましたが・・・f^^。


この作品。

解説によると
劇団、本谷有希子の「本谷×女優」シリーズ第1弾として
本谷有希子
女優・馬渕英里何をfeaturingして
書き下ろした作品であるようでして。


出演者は、たったの4人。

featuringされた女優、馬渕英里何に加え
拙者ムニエルの市川訓睦さん、THE SHAMPOO HAT の多門優さん、
そして、本谷作品には欠かせない(?)もう一人の女優、吉本菜穂子さん。


たったの4人であるけれど。。。


うーん。
やっぱ、本谷作品はおもしろいなぁ~と思うのです。

おもしろいというか、
やっぱちょっと本谷作品の登場人物って
みんながみんな、少しずつ気が狂ってますよね??

しかし、気が狂ってる故に
実はより 感情としてはまともであるというか。
なんというか・・・。


featuringされた女優、馬渕英里何
今回は常に他人の顔色を窺う卑屈な女。
かわいくないスエットを着て
かわいくない眼鏡をかけ、
人の機嫌を損なわないように
人に嫌われてしまわないように、
自分を殺し、他人にあわせて生活している。

そして、
その原因がなんであったのか
復讐を希望する本人ですら 思い出せない復讐を
この12年間
ずっとずっと されることを待ち望んでる。


覗かれる女。
裏読みされる女。
復讐される女。
嫌われる女。



なんだか
本谷作品の登場人物ってぇ
いつもなんだか哀しくありません??


だってぇ。


人との関係をうまく築きたいけど築けない。

人を想うが故にうまく想えない。

自分を信じているが故に前に進めない。



でも、それって
少なからず
誰の人生にもあったりすることだったりして・・・。



どうもねー。
本谷作品に触れると
心の奥がちょっとだけ"傷"つくの。


でも、観終わった後の気持ちは
なぜか
意外なほど 爽やかなんだよ。


それがいつも不思議w(゚○゚)w



乱暴と待機


ほんとは復讐する側と復讐される側のお話のはずなんだけど。


覗いたり、覗かれたり。
復讐したり、復讐されたり。


人間の活動はいつも複雑。


だから。



「おやすみなさい。山根さん。」


「めんどくさくても大丈夫。って言われたかったですよ。私は。
めんどくさいの込みで受け入れられてみたかったですよ。山根さんに。」




やっぱ、本谷作品は
ほんとおもしろいと思うんですよねー。


僕は。



うーん。
やっぱ、一度は生で観たいなぁ~。


あはははは。