幻想的な日々。はまだ我の手にない。

演劇とテレビと音楽。お笑いと小説と映画。そして幻想的な日々はまだ我の手にない。 でもあなたのことを想ったり。あなたの幸せを願ったり。詩を書くのも好き。ほんとはもっと明るく楽しい人生を送りたいだけなのに。。。難しいです。男の子でも女の子でもそんな年頃なのかもしれません。

『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』(本谷有希子)

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実はちょっと前に読み終わっていた本なんですが。。。


本谷有希子腑抜けども、悲しみの愛を見せろ


何年か前に(去年?おととし?)、
TV番組「劇団演技者。」 で『石川県伍参市』を観た時に
"えぇー。こんな作品を女の人が書いてしまうんだー。"
"しかも、それは若い女の子なんだー。"と知って
少なからずショックを受けた本谷有希子

さらには
そのメイキングVTRの中で
(あー。もしかしたら、違うVTRの時だったかも。あんまはっきり覚えてません。ごめんち。)

「人間の感情は喜怒哀楽と言うけれど、
正確には "喜"・"怒"・"哀"・"楽" と明確に分けられる感情というものはなくて
"喜"と"哀"が混ざってたり、"怒"と"楽"が混ざってたり・・・複雑な構造をしている。
自分は、その複雑な人間の感情の、混ざり合った複雑な部分を表現していきたい。」

みたいなことを言っていて
(これまた内容曖昧^^。しっかり覚えてませーん。重ねて、ごめんちゃ(笑))
その表現者としての考え方が
ちょっと、この子、すごいんじゃねぇ??
とか思ったりもしたんです。


そんなんがあって、なんとなく
彼女の作品はどうしても活字で読んでおきたくて
この夏、映画化もされた今作を
文庫本にて読んでみたんですが・・・。


うーん。
やっぱ、本谷有希子は、ちょっとすごくねぇ??

すごいっていうか、なんていうか。
やっぱ、この子、ちょっと、才能があるんじゃないかと思うのです。


読んでて、なんか、こー、
感情がごちゃごちゃになる小説は
久々というか、初めてというか・・・。

なんだか、正直、こわいんです。


人間の複雑な感情の"本性"が
たった1冊の小説で
すっかり暴かれてしまいそうな気がしたりして。


登場人物
-姉・澄伽も、妹・清深も、兄・宍道も、妻・待子も-
それぞれがそれぞれで 複雑な感情を高密度に抱えていて
それが田舎という閉じられた空間で
さらに圧縮されるがために
いつか耐え切れず爆発を起こしてしまう。


歪な感情や歪な愛。


けれど、それが"ない"とは言い切れないところに
この本谷有希子のすごさがあって・・・。


うーん。やっぱ、すごいや。本谷有希子は!!^▽^




ところで、この作品。実は、元々は
劇団、本谷有希子 のお芝居の戯曲なんですよねー。

それを自らが小説化したとかなんとか。


確かに、これをさらにお芝居でみせられたら
その夜は衝撃で、夜も寝れないような気がします。


ただ、残念ながら
劇団、本谷有希子 が いまいち大阪に来てくれないので
その作品を生で(うーん。生でもビデオででも) 観たことはぁ、ないんですがぁー。
・・・ f^^。


ぜひ、どっかで
彼女の戯曲も観てみたいなー。


っていうか、劇団、本谷有希子
もぅそろそろ 関西でも公演してくれー!!笑。


そしたら、もっと
その作品にはまり込んじゃうかも!???


まぁ、そんなん言いつつ実際は、
活字でもいいから、追ってみようかと思ってるんですけど・・・^▽^



それほどまでに、ちょっと衝撃^^。




「終わる。終わる。終わる。」





あっ。映画版。
佐藤江梨子が主演なんですよねー。
うぉぉぉー。
それも観たい。 観たい。観たい。観たい。

もぅ、DVDは発売してるのかなー。
もしくはレンタルで^^。             まだかな???


でもいつか。映画版も。
映画版も、いつか絶対観ようと思います。



みなさまも是非。
読んでみて、損はないかと思いますよー。


それでは、また。





「終わる。終わる。終わる。終わる。終わる。終わる。」