ワンマン・ショー(M&Oplays+PPPPプロデュース)
今日はもう1つ。
昨日(日付が変わっちゃったので正確にはおととい。) 観に行ったお芝居。
ペンギンプルペイズパイルズの倉持裕さん作・演出の
『ワンマン・ショー』 @ 松下IMPホール
倉持裕さん。
実はその名前だけは知っていて
(去年のパルコ・リコモーションの「開放弦」とかの作。
まだ「開放弦」もチェックできていないのですけれどぉf^^)
そして倉持裕さんが主宰する劇団ペンギンプルペイズパイルズの存在も知っていて
いつか観に行こう。いつか観に行こうと思っていたのです。
で、今回の作品。
『ワンマン・ショー』は第48回岸田國士戯曲賞受賞作で、ってことは倉持さんの代表作!?
ってことで、
初の倉持作品。
初のPPPP(ペンギンプルペイズパイルズ)に果敢にチャレンジしてみたのですが・・・
結果は・・・。
正直、失敗したぁ~T^T。
何がって!?
正直、甘く見すぎてました。倉持作品。
前提知識は公式HPに載っていた以下の宣伝句。
住所、氏名、年齢、職業・・・・・・
「聞かれたことだけ書いていたからダメだったんだ!」。
当選したことのない懸賞マニアの男は、
応募ハガキに詳細なプロフィールを書き始める・・・。
それだけの前提知識で。
しかも前日、ちょっと夜更かししてちょっと寝不足の眼をこすりながら。
あぁ、ただの懸賞マニアの話でしょ!?なんて思いながら。
甘かった。
それでも最初は斜に構えてたんですよ。
オープニング。
男がハガキを書いている・・・ > おっ。いきなり懸賞マニア登場!!
その側には 女と大きめのダンボール箱が1つ。
舞台奥の扉がノックされる。
扉が開く。
「あれ?誰もいないのか?」
男が扉の奥をのぞきに行く。
ダンボールと女が揺れ始める。
揺れる。揺れる。揺れる。急に女の左腕が地に落ちる。
うわぁ~。うわぁ~。うわぁ~。
その時点の僕はまだ???の状態で。
何これ? 意味わからんなぁ~って思うぐらいの意識しかなく・・・。
場面がかわる。
男が寝室から出てくる。
女がそれを追って寝室から起きてくる。
「ごめんなさい。また私はあなたの顔に大量のよだれを垂らしたのね・・・」
そこに女の兄から電話がある。
無職の兄。
「こんな明け方に何の用?」と女。
「明け方? それより明日そっちに行っていいか?」という兄。
きっとまた金の無心に来るのだわ。と思う女。
次の日、兄が実際にやってくる。
けど、今日の用事は職が決まったことを伝えにやってきたとのこと。
喜ぶ妹。
でも、その仕事 よくよく聞くとただのバイト。でも、その仕事内容はとっても変。
-緑という女のことを知らないと答えるだけのバイト-
僕はこの時点でもまだ全然意味がわかっていなかった。
よくわからない人達のよくわからない会話。
全てに意味がないのだと思ってた。
なぁんだ。そんなお芝居か。つまんないと思ってた。
でも、それが甘かった。
これ以上はネタバレになるので、ちょっと書けませんが
上のやりとりも状況も、
よだれのエピソードも奇妙なバイトも
あとで全部、意味のある内容になる・・・。
やられた><。
正直、やられた。
このお芝居。正直、難しいです。
でも、それだけにかなり奥が深いです。
ただの懸賞マニアのお話かと思ってたんだけど
もしかすると、これはただの懸賞マニアのお話なのかもしれないけれど。
かなり奥が深くてですねぇ~。
ものすごく、もう1回観たくなります!!
※
けど、大阪公演はこの日1日だけぇ~。残念><。
そして、この作品は観れば観るほど おもしろさが増していくような気がする・・・。
ちょっとぉ~。
こんな計算しつくされたお芝居ならば
それはそうと、最初から言ってくれておけばよかったのに~。
くやしい・・・。
くやしい・・・。
くやしいけれど。
ちょっと倉持作品は癖になりそうな気がするほどに。
うげぇぇ~、まじ、も1回 観てみたいっすvv。
DVD化されたら、買おうか!?
そんな気にもさせちゃうこの作品。
うーん。ほんとやられましたなぁ(≧▽≦)
出演者は
ペンギンプルペイズパイルズの
小林高鹿さん。
ぼくもとさきこさん。
玉置孝匡さん。
ぼくもとさきこさん。
初めて観たんですけど、印象的ですよねぇ~^○^
こんな女優さんがまだ劇団にはいたんだぁ~って思うぐらい。
イェローって役もぴったりな感じ。
すごいなぁ~って思いました。
その他、
緑川緑 役の小島聖。
舞台では初めて観たんですけどぉ、すごい存在感ありますよねぇ~。
あと遠めで観ても、どんだけスタイルいいねんヾ(≧▽≦*)ヾ って思いました。
妖しい女性の役もピッタリで
うわぁ~。この人も要チェックやなぁ~って思いました。
あと、
青井紫(ゆかり)役の水野美紀さん。
水野美紀はちょっと今回おとなしめの役でしたかね。
緑川黒雄役の
元ジョビジョバ・長谷川朝晴君。
実は僕、2年前(?)にG2プロデュースの「キャンディーズ」も観に行ったんですが
この長谷川君の演技は結構好きでして・・・。
なんていうか、安定感ありますよね。
どんな役でも安定して観れるというか、おもしろい所はおもしろい!!
シリアスなところはシリアスに。
だから、今回も長谷川君の出番の箇所は
不可思議ながらも安心して観ることが出来て・・・。
まぁ、今回はお話自体がかなりミステリー(?)ではあったんですけどぉ(爆)。
あぁ、あと
役柄の名前が上にもある通り、色彩関係で付けられていて
(他に小林高鹿さんは青井あゆむ。玉置孝匡さんは白根赤太。)
そんなところもよかったです。
最後に、カーテンコールの退場の時、
みんなが玉置孝匡さんをつつきながら、和気藹々と退場したりもして・・・。
仲よさげなのも やっぱ舞台はいいなぁ~と思った1面でした。
そんなこんなでちょっと長くなってしまった演劇レビュー。
最後はちょっと印象的な緑川緑さんのセリフで。
(内容、ちょっとうる覚え。正確ではありません。悪しからず・・・)
「絶対的で特権的なその立場から 私を決め付けてよ!!」
最後まで、読んでくれてありがとですvv。
ではぁ、ではぁ~♪