幻想的な日々。はまだ我の手にない。

演劇とテレビと音楽。お笑いと小説と映画。そして幻想的な日々はまだ我の手にない。 でもあなたのことを想ったり。あなたの幸せを願ったり。詩を書くのも好き。ほんとはもっと明るく楽しい人生を送りたいだけなのに。。。難しいです。男の子でも女の子でもそんな年頃なのかもしれません。

『優雅で感傷的な日本野球』(高橋源一郎)

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その昔、僕が学生時代だった頃
「スポーツうるぐす」に高橋源一郎っていう人が出演していて
江川卓と競馬の予想競争なんてしていて
僕は全然知らなかったんですね。
この高橋源一郎と言う人を。

はい、正直 ただの競馬親父だと思ってました。
ただの競馬親父…f^^。

いつだったか
ある時、文学部の先輩に
「あの~、この高橋源一郎って誰ですかぁ??」って聞いたんですね。
ちらっと作家さんだと聞いたから。
ほんとに作家かよ!?(失礼。)なんて思いながら(笑)

そしたら先輩の答えが
「作家さんだよ。第1回の三島由紀夫賞をとった。
この三島由紀夫賞。賞自体の評価はいまいちだけど、
第1回目は横並びがすごかったの。なんせ島田雅彦とか山田詠美が横並びやったからなぁ~」

そして、その第一回三島由紀夫賞の受賞作がこの優雅で感傷的な日本野球でして。

もぉ~、それ以来
いつか読もう。いつか読もう。と思ってずっと思い続けてきて
(河出文庫でこれがまたなかなか本屋で見つからないんですよ(笑))
先日、遂に念願のこの本に出会い、そして昨日やっと読み終わりましたぁ~0(^0^)0

ぐぴぴぴぴ♪


内容は、なんて言うんでしょう??
シュールでポップですかぁ??笑。

ポップ??

村上春樹君(僕、春樹君もかなり好きなんですよぉ。)をさらに無機質な方向にねじったと言うか
さらに空気感を無色透明無機質でひやっとした(生活感がない?体温がない?気温がない?)感じにしたというか。

すごい感覚的な感じで
うまく言えないんですけどぉ。

なんとなくもの哀しくて
でもその原因はいまいちよくつかめなくて。
そして僕はこの感覚が嫌いでなくて。

正直、この小説は受け付けない人は全く受け付けないだろうけど
好きな人はむっちゃ好きだろうなぁ。
例えば、あまりにも文系に偏りすぎて、文系を越えて理系に近づいちゃってる人や
その逆。
あまりにも理系に偏りすぎて、むしろ文系に近づいちゃってる人。
そんな人の感覚に個人的にはむっちゃ似てるのか!?なんて思っちゃったりして・・・。

はい。「嫌いではない」ではなくて「好き」ですね。
この空気感。(あっ。言っちゃったヾ(≧▽≦*)ヾ)
はい。「好き」です。
この空気感。
きっぱり言って、好きな感じです。


詳細な内容は
実は7つの短編からなっていて

.偽ルナールの野球博物誌
.ライプニッツに倣いて
.センチメンタル・ベースボール・ジャーニー
.日本野球創世綺譚
.鼻紙からの生還
.愛のスタジアム
.日本野球の行方

それぞれがそれぞれで野球(?)についての深い造詣で描かれているのですねぇ~(≧▽≦)

野球??

野球だろうなぁ~。

そこが、『優雅で感傷的な日本野球』の『優雅で感傷的な日本野球』たる所以であって。

ぜひ、野球好きの方にはこの小説を一読してほしいなぁ~って思ったりもするのです。

個人的には気鉢供

.偽ルナールの野球博物誌
.ライプニッツに倣いて

が大好きですvv。


そんな一冊。


「愛は滅びても、野球は残る」

阪神ファン阪神タイガースを愛する。だが同じように、野球も愛するのだ。」

ダブルプレーを好きになったのは幼稚園の時だよ。」


うーん。深いですよね。^○^