幻想的な日々。はまだ我の手にない。

演劇とテレビと音楽。お笑いと小説と映画。そして幻想的な日々はまだ我の手にない。 でもあなたのことを想ったり。あなたの幸せを願ったり。詩を書くのも好き。ほんとはもっと明るく楽しい人生を送りたいだけなのに。。。難しいです。男の子でも女の子でもそんな年頃なのかもしれません。

『ハケンの品格』(2007 日本テレビ)

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働くことは、生きること!!


この冬、放送してたドラマハケンの品格

仕事は出来るが、ヒューマンスキルは持ち合わせず
昼休憩は時間通りきっちり取る。残業はしない。契約延長はしない。
だけど、「お時給の分だけはきっちり働かせてもらいます。」という
スーパー派遣・大前春子(篠原涼子)の物語。なんですが・・・。

正直 いいドラマだったです。

はじめはね。
正直、正社員vs派遣社員のただのコメディードラマだと思ってたんですが・・・。

職場ではめったに笑わず、人間関係も築こうとしない春子が
ほんとは人一倍、情に厚くて、寂しがり屋で。

人間関係を築こうとしないのは、いつかは去る派遣社員だから。
別れの時に寂しくないように。つらい思いをしないように。
心に仮面をかぶって、わざと強がっているというところが。

せつなくて、ほろっとくるんです。


「派遣は一人で知らない会社に入って、そこで自分の居場所を作って、そして一人でスキルを磨いていかなければならない」


春子の言葉なんですけど。
"一人で"っていうのが、すごい決意みたいに重く感じられて。


実を言うと、僕はこのドラマを観るまで
"派遣"という職業形態をあまりよく知らなかったんです。
契約更新が3ヶ月ごとにあることとか。
交通費は原則自費であることとか。
もちろんボーナスはなく、時給によって生計をたてていかなくてはいけないこととか。

よくよく考えたら、そうなんですよねぇ。
"派遣は一人で知らない会社に入らなくてはいけない"んですよね。
そして、そこで"自分の居場所"を見つけるんではなく"作る"んです。

その孤独感とか不安感とか。

そんなことに全く気づきもせず
僕はこれまで、それに近い人と接していたのかもしれません。
不適当な発言で、相手を傷つけてきたかもしれません。

正社員でも、そうでなくても
一緒に働く仲間は 生きる仲間である という認識を不足して。


ほんと改めて考えてみると
週休2日としても、1週間に最低9時間(内、休憩1時間)×5日=45時間は
会社という組織の中で働いているわけであり。
やはり、そこでは人と人とのつながりこそが 何にも増して重要ではないのかなぁ。と思ったりもするのです。

僕はどんなお仕事ライフを過ごしているんだろう?
ちゃんと、いたわりと尊敬の念を持って人と接しれているだろうか?

そんな自問もしながら。


ドラマの中で出てきた
大泉洋君演じる東海林武も、小泉孝太郎君演じる里中賢介君も
すごく会社を愛し、仲間を愛し、
(大泉君ははじめは"ハケンは敵だ"という考え方ではあったようだけど)
みんな助け合って、1つの仕事を成し遂げていく。

なんか、羨ましいなぁ~。って思ってね。

特に 小泉孝太郎君演じる里中君の周りを思い遣る気持ちは素晴らしいですよ。
あんなリーダーがいたら最高です!!
確かに春子が言うように、少々 甘ちゃんすぎるきらいはあるみたいですが。

将来、自分が偉くなって
まがいなりにも 誰かの上司になることがあったら
里中君のように 周りを思い遣れる人になりたいなぁ。と 心から思ったりしてしまいました。

ほんと いいドラマ。
日テレ。ちょっとだけ、見直したよぉ~(笑)


追記

実はもう一人。
派遣会社のマネージャー・一ツ木さんが
実は誰よりも愛情深くてですね。

彼の愛情深い思い遣りに
正直、僕はちょっと泣きそうになってしまいました。

いつかは僕もこんな人になりたいです。

かしこ