劇団とっても便利
関西を中心に活動を行っているミュージカル劇団。
代表の大野裕之さんは、いまや日本のチャップリン研究の第一人者としても有名だそうで・・・。
はい。実は2週間ぐらい前になるのですが
この劇団の新作ミュージカル『オトギバナシ』を
大好きな劇場、HEP HALLに観に行ったんですよぉ~。
大阪公演・千秋楽のマチネ公演。
一昨年。
同じくHEP HALLで観たHEP HALLプロデュース公演『夏の夜の夢』のヘレナ役を演じてた
丹羽実麻子さんが観たくてさ。
(『夏の夜の夢』のヘレナ役がすんごく印象的だったんですよぉ。これがまた。
今までに観たことないぐらいに素晴らしくて。)
そしてまた。
その丹羽さんが所属している劇団『劇団とっても便利』のお芝居が観たくてさ。
正直。
今回、その『劇団とっても便利』のお芝居。
まぁ、ミュージカルなんですが。
初めて観たんですけど、やっぱなんか素晴らしかったなぁ~。
なんていうか。
たまに小劇団系のお芝居を観させてもらった時に感じることがある
直接、胸に響いてくるせつなさ。
せつなさ。いや、それはちょっと違うか。
やるせなさ。
いや、それもちょっと違うか。
なんしか、直接、心に響いてくる形容しがたい何ものかに
心 動かされて・・・。
いいなぁ~って思いました。
正直。
いいなぁ~って。
STORY自体は
理想の家族をつくるために恵まれない子供たちと集団生活をする女性童話作家を中心に
理想に燃える人間の情・欲望・嫉妬を描いたシニカルな内容だったのですが。
愛情を欲するが為のすれ違い。
純粋に生きようとするが為の欺瞞。
理想を高く持とうとすればするほど落ちていく自分。
他者との関係。
それはそれは
一見、メルヘンチックに見える物語の裏で
サディスティックな教訓を示す
ほんとのほんとの現代社会の<オトギバナシ>のようで。
♪
だから美しい絵を描こう
ありのままの自分を描こう
心に突き刺さって。
ほんとにいいお芝居を観たなぁ。って。
そう思った。
『劇団とっても便利』
ほんといい劇団ですvv。