23秒後に君が突然のサヨナラを口にする
今までの経験と天文学的な計算の上で
僕には解る
けれど
無邪気に笑うその口元は
夕暮れを名残惜しむ空に
その裏返った歌声を響かせる
♪まるで夢は君と見た真夏の通り雨
僕はいつもうまくしゃべれない
横断歩道を渡り終わると君が振り返り
白い息を尖らせる
永遠を街の雑踏に紛れ込ませて
直前に僕はまた曖昧な笑みを浮かべる
サヨナラに対する処理はいつも組み込まれていない
ただ君が好きなだけで
この胸を粉々に壊せればいいのに・・・
思考が純粋に君を愛せればいいのに・・・
再び僕は分析をはじめてしまう
振り返ったビルの上に流星を認めて
最後の言葉を傾ける
優しさをサヨナラと想い出に紛れ込ませて
ただ君が好きなだけで