夜が落ちてきて
アルミダイカストの信号機にぶらさがった
“この時間の方が道が空いてるからいいのよね“
僕らはひずんだ歌を歌いながら
バックミラー越しの
淀んだ足跡を振り返った
叫びたくなるくらい
たくさん過ちを犯したよ
探しあきれるぐらい
無邪気な思い出は故意なもの
だけど
君が浮かれて音程をはずす
法定速度を霞ませて
アルミニウム合金の灯りに溶けいるように
刹那に声を掻き消すように
たるんだ夜が落ちてきて
明け方の誰もいない世界を軋ませた
二人だけで
明け方の空は綺麗だった
寝違えた首が痛かった
夢の中 原罪のパラシュートを開く
目的地のあてもなく
飛び降りてさらけだす
世界の成り立ちを知る由もなく
昇華する想い出とすれ違い二度見する
ひしゃげた夜が落ちてきて
明け方の誰もいない世界を歪ませた
二人だけで
明け方の空は綺麗だった
寝違えた首が痛かった