幻想的な日々。はまだ我の手にない。

演劇とテレビと音楽。お笑いと小説と映画。そして幻想的な日々はまだ我の手にない。 でもあなたのことを想ったり。あなたの幸せを願ったり。詩を書くのも好き。ほんとはもっと明るく楽しい人生を送りたいだけなのに。。。難しいです。男の子でも女の子でもそんな年頃なのかもしれません。

啓蟄

心とは。
ジンジンきたり。
突き刺されたり。

あなたの笑顔に誘われて
満月の夜に這い上がる。

たなびく風の優しさは
痛みを同調し灼け昇る。

"虫がうごめき始めるんだってさ"

あなたの放った艶かしい
ちょっとした言(こと)の葉が
鼓膜の奥に棘のように煌めいて
秘めたる調べを容赦なく刺激する。

この心地よさを。
この季節を。
僕は忘れたりするのだろうか。

この凍てついてうららかな。

再省(さいせい)の夜を。

最執(さいしゅう)の夜を。


心とは。やはり。
ジンジンきたり
突き刺されたり。
地中で波打つ粒子のように。
痛みを。光を。

鼓膜に残る棘の鋭利よ。
その慈しみを。郷愁を。


真っ暗闇の土、痛み、慈しみの中で
あなたを想う虫。

愛を育む虫。