“あの娘の嘘“と“彼の噂“が
上昇気流の焦げた匂いに巻き上げられて
うつろに戸惑う気球にまとわりついた
“君の偽善“と“僕の傲慢“は
四川料理の尖った甘みに塗り込められて
みだらに誘(いざな)う呼吸を狂わせた
不意に迎える休日に
川辺に浮かぶ空気の渦を
君と探した昼下がり
帰りに食べた麻婆豆腐
気球が食べ残された定型律をため込んで
先見性のかけらもない
とろみを増した宇宙に沈んでいくなら
僕らが手にするものは
社会とのざらついた関係性でしょうか?
それとも
宇宙にはびこる不乱な神話でしょうか?
まやかしだらけの物理法則でしょうか?
“君の優しさ“と“僕のためらい“は
旋回運動のまばゆい重みに説き伏せられて
神様も戸惑うような哀愁に揺れ動く
沈んだ気球が問いかけるのは
言葉とは裏腹なかけがえのない想いでしょうか?
それとも
シナプスに聴こえる星々の煌めきでしょうか?
僕や君の幼い感情を救う方程式でしょうか?
僕らが手にするものは