先日、『ラストマイル』を観た時に、
この作品も、野木亜希子さん脚本の作品だと知り、
前々から気になっていたこともあり、本日、鑑賞しました。
罪の声
一応、フィクションとしてはいますが、
モチーフが『グリコ・森永事件』であることは、歴然としていて
事件の概要は、社名こそ違えど、
ほぼ『グリコ・森永事件』そのままですよね?
(プッチンプリンの件ではないです(笑)。1980年代の『グリコ・森永事件』)
で、現実の『グリコ・森永事件』でもそうであったように
脅迫テープに子供の声が使われて、
本作品でも、脅迫テープに声を使用された子供のその後に焦点が当てられてました。
いや、実際、『グリコ・森永事件』に声を使われた子供が
現実でもいてるはずなんですよね。
それに、私、(詳しく言うと、年がバレちゃいますがw)
実は、地域性も、時代性も、その子供とほぼ同じなんです。
※
身代金の受け渡しで出てくる地名が、実家からそう遠くない場所でもありますし。。。
実は、めっちゃ近くに
犯人グループに利用された子供がいて、
何気ないところで、すれ違っている可能性すらある。
そんなことを、本作品を観る前から、ぼんやり考えたことがあって。
だから、この作品、めっちゃ面白かったです。
他人事とは思えないような・・・。
少し、怖さもあり。
フィクションだから、後半は架空の物語だとしても
リアリティーがあって。
でも、作品は、明確に、犯人グループの罪を批判しています。
時効になった事件だから、もう犯人は捕まらないけれど。
「あなたが子供たちの未来を壊したんです。あなたが。
そんなものは、正義じゃない」
これは、原作がいいのかな?
とにかく、いい作品に出会えたなぁという気分です。
午前中に観た『光』と違って、
観れてよかったと思える作品です。
観れてよかった。
かしこ。