同じ顔しか見せない君の
期待の邪悪はどんな色?
合わせ鏡の半分後ろで
ぼんやり哀を奏でてみたんだ
もう少しで満月
または
時は過ぎちゃったんだろうか
何も言わないレコード盤が
10月の
君の生まれた綺麗な星を
傷つけて
廻る
傷つけて
廻る
膝が痛い
あの日の君に
重ねてみた
未来は見えましたか?
僕は
人気のない
秋のトンネルをくぐり抜け
神のいないポンチョに
身を委ねる
左手の甲に書いたメモ
知りうる限りの愛情表現
そうして僕は
熱望していた
黄金の世界で
肺をやられて
一人 病養する
月明かりに照らされながら
瞼が霞んで
あの日の君を
また見失う
あの日の君を
また見失う