詩人になりたかった
うるさいだけの音に嫌気がさして 僕は静かに眠りにつきたい 会いたいだけの気持ちなら それはもう要らないから 不必然な夜 いっそ今日に 壊れたらいいのに 「別離」と書いて君は何と読む? 「永遠」と書いて君は何と読むのだろう 暗く明るい夜に 君が通り過…
白い夜ならなんとなく ちょっとだけ 僕らの好きな歌 雨が降っている 君の失敗談を聞かせてよ だってそんなこと たいしたことない たいしたことないんだから よくあるフレーズで よくあるメロディーで 想い出を共有するなら 雪解けの季節に 君が好きな歌 雨が…
窓を開けても風が入ってこない こんな日は 扇風機 買おうと思った 人は変わりゆくもの さよならなんて きっと過ぎていく日々 君は 君は元気に暮らしてるのかな その矢先 心は涼しさを欲し始めて 僕は 僕は君を忘れてしまった ちょっとぐらい 風が吹いてもい…
ぐるっと回った 月の裏側のテントにひとり 君と語りあった夜 しとしとと微かな音をたてながら 雨をみていた 窓辺に軽いヒヤシンスの花 言葉を乗せて 風を信じて 僕らはたまに想い出によりかかる 単純に永遠の 途方もなく長い歴史の ほんの塵にもならない宇宙…
愛情のはじっこがもつれて泣いて 僕らは何を告白したかったんだろう。 劣等感なら腐るほど持っているから 今さら何をわかちあえる訳でもないのに。 記憶、それから 優しい共有感覚を 明日の朝 出来ることなら夜が明ける前に 君と。 見上げた空が 果てしなく…
愛なんて いつも嘘っぽくて いつもため息で いつもたどたどしくて 大嫌いだった 多分 君だった 今日も見た 午後8時半の窓の外 月が輝いて 君を思い出した 満月の夜は少しおかしくなる 想い出が姿を変えて 吠える 私はいつも月に向かって 愛なんて いつも嘘…
文学を君に。 せめてもの報いだ。 美しいメロディーを君に。 紡ぎだされる波の音色のような。 宇宙に広がる神秘を君に。 経験則が物を言う。 愛情を君に。 ただ静かに輝いて。 水に滲んだ風景画を君に。 いまわの際で君と見たかった夢。 あふれでる慈しみを…
あったかく あったかく 月に恋するようになって 僕は少しだけ眠りが浅くなった あぶなっかしくて あどけない 心と矛盾した行動が 1000年後に ちいさな後悔になるのなら 月に恋して かわいくて 突き当たりの角部屋で かすかに 震えている 月が笑った 僕は い…
気まぐれな感じの空を 今日も眺めているのかなぁ。 あなたにとっての幸せが 僕にとっての幸せであればいいから。 少し純度が高いチョコレート 頬張って笑った君をみる。 真冬に凍えた雪は もうすぐにでも溶けて。 君に会いに行く。 夜を越えて 僕らはまた 季…
地球の自転をなんとなく忘れちゃって 生と死の境界線を うまく繋ぎ止めるための勇気 嘘ばっかりついて君を困らせた でも、何が真実か ほんとは気付いていたのかなぁ 僕は自分勝手に自分自身の生を送る 愛情ってものの本質には まだまだ たどり着くことなど出…
どうせ嘘っぽい愛を歌おうよ 君と会えない日々なんて うざったい 生きてる価値もない どうせ嘘っぽい愛を叫ぼうよ 何も言いたいことがなくなって どうしても 心が動こうとしなくても 瞬間的に 君に会いたくなったら 誠実な言葉を いつもの 聴き覚えのあるメ…
いつか正しい文法の いつか正しい方程式で いつか正しい定型文を いつか僕らは 最愛の いつか僕らは 想いの丈を いつか正しい愛し方で 小さい踏切で電車が通り過ぎるのを待ってた 小さな十字架と 駅前の白い君
冬の夜の雨は何に例えたらいいのだろう 冷たい だけど 雪に変わるほどでもない 君と過ごした生活は僕に何を残したのだろう 愛しい だけど 抱きしめるほどでもない 静寂の中を 何万光年も向こうの空から 降り注ぐ雨 いつか 僕の記憶も 洗い流してくれたらいい…
10月の空が 見たこともないほど晴天で そっかぁ、君は元気なのかな?と思ったよ くぐもった世界の くぐもった声色で 愛をささやいても ちょっとだけ君が見せた苛立ちは 本音だったの? 素振りなのかなぁ 夕暮れ迫る電車の中で 唯一わかったことは 君に借りた…
文学的な君の唇が 世界をまるで一点の線にする 反時計回りの憂鬱に 君の短絡的なさよならを感じ取れるなら この世界は幸せ 嘘じゃない 嘘かもしれないけど 嘘じゃない 多分 嘘だと思うのだけれど 文学的な君の唇に 世界はまるで一点の線に丸め込まれて 僕ら…
雨がやまないねぇ 君がぼんやりつぶやいた しばらくの休息は さよならを象徴するのだろうか 雨がやんだらね 君は虚空を見上げて まるで神様と交信するかのように 何か希望は生まれるのかなぁ 一通りの奇跡は けっこう街にあふれかえっていて 僕はそれらを 場…
世界が音に満たされる夜は 君の頭の中に流れる音に想いを馳せる 想い出に寄りかかりたい 全ての時を越えて 未来はここで終わるのかも知れないのだから 月が貼り付いてた夜空 君の肩越しの愛情 そして僕らはいつの間にか 性別を越えて 世代を越えて ただただ…
それが先天性なのか後天性なのか はっきり言って知らない 僕らは毒を脅かす 未然の正義のヒーローだ それが気まぐれなのか計算なのかは はっきり言って知らない 後戻りする道もある? ない ないないないない 絶対ない 僕らは声を圧し殺す 名もないロックンロ…
咳がでる しんどいなぁ 君がいない やっぱしんどい 夏至が過ぎた お別れの季節 急に降りだした雨 道を濡らして 戦闘機みたいな轟音で 喉の痛みは増していった 例えば 君と話した新兵器で 何とはなしに新世紀の宴 夢みたいな午後 まどろむ君の 短い憂鬱 想像…
見えなくなった バイバイ さよならの向こう側で 飛び越えていく バイバイ 君とみた夏の曲がり角 リールで必死に 巻き戻して 巻き戻して あの日 雨が降ったから 僕はただただ君を愛おしく思った 少しだけ 涙を拭いたから 僕はただただその時の君を 今でも忘れ…
君が眠りにつく 同じ次元の同じ空気感で 僕は彷徨う よくある夜の独り言 もう一度 愛について それが 哲学でも信念でもなくて ただの残像だとしても 君が眠りにつく 感覚的に 笑いあえる関係の中では 僕は世界の裏側の 君を見ようとした 雨が降っている 透明…
心がもやもやして 眠れない夜は 君のことだけ考えて 春の嵐 もう泣き出しちゃってるから 多分、君のことが好きなんだろうな 具体的な要素は何一つ見当たらないけど 心の配列が おそらく少しだけ近似して 外は春の雨 君のことだけ考えて 君のことだけ考えなが…
まるで昨日の夕闇のように 光る遠くの海 波 信じきった 君が可愛かった 君がなびかせた髪 もしかしたら それが絶対なのかと 思ったりして 正攻法の理由で 諦めていく僕ら ほんとは何がやりたいのか 何もわかってなかったりする 酸味を効かした淡い思い出 今…
祈りに近くてとめどなく 君と繋がっていたいと思ったんだよ 雑踏の中 佇む君をみた 言葉を 丁寧に丁寧に紡いでいく夜空 流れ星 並んでぼけーっと見上げながら いつか僕らは言葉の無い世界にいって 僕とか君とかお互いを呼びあわなくても 心は心でなくなって …
言葉が見つからない日は まるで死んでしまったような気分 うまく笑えない日は ごめん ちょっとなかったことにして 長く生きても たかだか4万日も生きれない この生命だから 君と出会えた この1日はとっても大事 繰り返し 繰り返し うまく言葉を紡げたら 君…
例えば君の文字を僕が好んだとして。 愛情。愛情みたいな友情。 VICKSドロップをなめながら、喉のイガイガを気にしている。 時速250km超で走る新幹線。 君との距離も時速250km超で離れていくなら。 "愛"に勝る言い訳などこの世のどこにあると言うの? 愛情。…
嘘を積み重ねて ほんとはホントが知りたいだけなのに 僕の知らない 暗黒の世界は 君の知らない 真っ白な世界 空が割れて 雪が降ってくる 我先にと走る子供 磨り減った靴底で バランスを崩しながら 狂おしいほど 情熱を燃やしながら 君は知らない 世界の歪み…
大丈夫だよ 嘘ばっかりついていこうよ ごまかして 嘲り笑って つぶやいて 照れて笑った 許してよ 許してよ 君が好きだよ 大丈夫 嘘ばっかりついて 許してよ 許してよ
冬の冷気が 君の頬を少し赤らめた 波打つ前髪が なんかいつもと違う感じ 世界の思い込みを どこかの食卓に紛れ込ませて 君と分けあおう それが愛だと信じているから 空から降る 幾億の星 僕らはいつか お互いのことを 讃えあって 讃えあって 共同作業を繰り…
世界中を駆けめぐった まさかの世紀の大ニュースも 目の前の君には勝てやしないんだ そんなこと 単純すぎて忘れかけてた 君が笑った口許が 時を越えて 次元を越えて 跳ね返った素粒子は それはもう 信じられないほど 煌めき ときめき 愛が溢れそうになる 君…